細っ!まるで″盲腸ビル″出現 渋谷駅「桜丘口」再開発いよいよ佳境 ベールを脱いだその姿は
渋谷駅南側、桜丘エリアの再開発が、はやくも終盤に差しかかりつつあります。ついこの前まで更地になっていたこの場所は、見るたびに建築物が空へ伸びていき、いまや高層ビルで埋め尽くされようかという段階です。
桜丘口エリア 空へ伸びる2街区
渋谷駅南側、桜丘エリアの再開発が2023年4月現在、はやくも終盤に差しかかりつつあります。ついこの前まで更地になっていたこの場所は、見るたびに建築物が空へ伸びていき、いまや高層ビルで埋め尽くされようかという段階です。
工事が進む桜丘口エリア(乗りものニュース編集部撮影)。
JR線とクロスする玉川通りの南西にあたる桜丘口再開発エリアには、2棟の複合高層ビルが建設され、「Shibuya Sakura Stage」の名称に決定。今年11月末には完成を迎え、順次テナントが開店していきます。街びらきは2024年夏の予定です。
「SHIBUYAサイド」と呼ばれるA街区はJR山手線に隣接する鋭いくさび状の敷地で、39階建てと17階建てが組み合わさった高層ビルが建ちます。
すでに足場が取り除かれて、真新しいガラス張りのビルが姿を現しています。低層階の内装工事が急ピッチで進められており、ロッカーや机などを搬入している様子も見られました。
「SAKURAサイド」と呼ばれるB街区は、A街区の南西に位置し、正方形の30階建てビルと、そこから北へ盲腸のように伸びる細長い「SAKURAテラス」で構成されます。
巨大なドアストッパーを横にして長い柱で空中に浮かせたような、奇抜なフォルムの「SAKURAテラス」。現場ではその異様な形状がすでに姿を表しており、渋谷の谷地形の等高線に沿うように南北に伸びています。
そのA街区とB街区の間には2車線の道路が整備され、猿楽橋方面へ伸びます。都市計画道路「補助第18号線」です。現在の線路沿いの道路は1車線分の広さしかありませんが、敷地自体は完成形の幅が確保されており、バリケードや立ち木で封鎖されている状態です。
これら「Shibuya Sakura Stage」は、線路の東側にあるJRの新改札口駅舎からデッキで直結され、渋谷ストリーム方面とも自由に行き来が可能となります。そのほか、A街区の南端部からも東西通路がJRをまたぎ、新南口駅舎と結ばれます。