確かにトラックよく見ます。

「新潟山形南部連絡道路」最大の空白区間、具体化なるか

 国土交通省東北地方整備局が2023年度、「新潟山形南部連絡道路(小国〜飯豊)」区間について、概略ルートと構造の検討に入ります。


「小国道路」事業中区間のルートイメージ(画像:山形河川国道事務所)。

「新潟山形南部連絡道路」は、新潟県村上市と山形県高畠町を東西に結ぶ約80kmの国道113号バイパスです。JR米坂線(米沢〜坂町)とほぼ並行します。東北中央道と合わせて太平洋側と日本海側を連絡する役割も担うことになります。

 現在は新潟側の日本海東北道に接続する村上市の「荒川道路」3.6km、山形側で東北中央道に接続する南陽市の「赤湯バイパス」7.2kmが開通済み。赤湯バイパスに接続する山形県長井市・南陽市の「梨郷道路」7.2kmも2023年度開通予定です。

 事業中区間は、新潟県関川村の「鷹ノ巣道路」5.0km、県境部の「小国道路」(関川〜小国)12.7kmですが、80kmのうち約54kmは事業化もされていません。そのうち最大の空白区間、山形県小国町と飯豊町のあいだが、今年度から概略ルートの検討に入ります。

 国道113号は新潟と山形、ひいては仙台を結ぶ数少ないルートのひとつで、「大型車誘導区間」に指定されています。しかし山間部を貫く現道は積雪の影響を受けるほか、他に代替路もないことから、寸断されれば地域の孤立を招くことから、災害に強い道路が沿線から要望されています。