三木市(みきし)は、兵庫県南部に位置する豊かな自然に恵まれたまちです。戦国時代に刀剣づくりが盛んであったことから、「金物のまち」とも言われています。

現在では、大工道具や台所用品、園芸用品、ナイフなど多くの金物製品が製造されています。

今回紹介するふるさと納税返礼品は、1本でハンマーと斧が使える「Bushcraft hammer」です。2022年4月に返礼品として登録されて以来、注目を集めており、初年度で約1000万円以上の寄附を集めたのだそう。一体どういったところに人気な理由があるのでしょうか。

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が、気になった返礼品を紹介していきます。

今回は、「Bushcraft hammer」の特徴や生産者の商品に対するこだわり、返礼品になった経緯などについて詳しく調べてみました!

○兵庫県三木市の返礼品「Bushcraft hammer」について



・返礼品名:Bushcraft hammer 1本でハンマーと斧が使える

・提供事業者:株式会社amenoma

・〒673-0431 兵庫県三木市本町1-2-20

・サイズ:全長300mm 巾130mm 刃長55mm 柄長270mm、重量約725g

・寄附金額:4万円

「Bushcraft hammer」のふるさと納税の寄附金額は4万円。「打つ・抜く・割る」ができる新感覚ハイブリッドハンマーです。

鍛冶職人によって製造されたハンマー部は、火造り鍛造・刃仕上げ。絶妙な重みにより、気持ちよくペグを打ち込むことができます。

また斧部は刃が薪に差し込み易いよう鋭利に仕上げられており、薪を容易に細く割ることができます。

1本で2つの機能を利用できるため、道具を最小限に抑えたいバックパッカーやキャンパーにとって嬉しい逸品です。

○「Bushcraft hammer」がふるさと納税の返礼品になった経緯



古来より鍛冶のまちとして栄えてきた三木市。戦国時代には、羽柴秀吉による産業振興に伴い、金物産業がさらに発展したまちです。

鋸(のこぎり)、鑿(のみ)、鉋(かんな)、鏝(こて)、小刀(こがたな)が国の伝統的工芸品に指定されており、近年では伝統的な金物技術を元にキャンプ用品など新しい分野の製品も生産しています。

Bushcraft hammerを製造する「株式会社amenoma」は、2021年に起業した会社です。社名は、日本書紀に登場する製鉄・鍛冶の神「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」からとったのだそう。

鍛冶職人とともに産地を盛り上げるという思いに加え、「made in Japan製品の素晴らしさ」を発信するオリジナル商品を展開する企業です。

○寄附者からの反響

「『杉やナラの薪を問題なく処理でき、期待していた以上の性能です。』といった声が届いています」by三木市ふるさと納税担当者

○生産者の想い

自由鍛造という鍛冶独自の技術で作る、野営地で設営(ペグ打ち・ペグ抜き)・薪割り作業が1本でこなせるハイブリッドハンマーです。ちょっとでも装備を減らしたいライダーやソロキャンパーの要望をもとに開発されました。ハンマーと手斧、どちらも使い易いバランスに仕上げています。刃は薪に食い込み割り易く焚火がさらに楽しくなります。amenomaはこれからも皆様の『妄想をカタチに』をもとにモノ作りをして参ります。

今回は三木市の「Bushcraft hammer」を紹介しました。三木市の伝統技術を持つ職人とコラボしたハイブリッドハンマーは、荷物を身軽にしてくれるだけでなく機能性にも優れた逸品。近年、キャンプ用品の需要が高まっており、ふるさと納税返礼品でも人気カテゴリーとして注目を集めています。気になる方は一度チェックしてみて下さい。