庵野秀明監督『シン・仮面ライダー』続編構想明かす 現在は白紙も「タイトル決めている」
庵野秀明監督が9日、丸の内TOEIで開催された映画『シン・仮面ライダー』大ヒット御礼舞台あいさつに池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、森山未來と共に出席。近年『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『シン・ウルトラマン』、そして本作と続いたことに「30数年ぶりに次回作が白紙の状態。働きすぎて休みたい」と笑みを浮かべつつも、柄本から本作の続編について問われると「この作品の脚本を書いているときから、続編が可能なような作りにしている」と含みを持たせていた。
1971年から1973年にかけて放送された石ノ森章太郎原作の特撮ドラマ「仮面ライダー」50周年プロジェクトとして、庵野秀明が監督・脚本を務めた本作。この日は庵野監督自身が司会進行を務め、池松らの質問に答えるコーナーも実施された。
チョウオーグ/仮面ライダー第0号を演じた森山から「ひと段落しましたが」と今後について問われた庵野監督は「30数年ぶりに次回作も決まっていないんです。いまは白紙の状態。働きすぎて休みたい」と語ると、一文字隼人/仮面ライダー第2号を演じた柄本が「気になるのがラスト。続編の構想は?」と質問。
庵野監督は「この作品の脚本を執筆しているときから、企画は書いています」と明かすと「続編可能なストーリーにしました。現実的には僕自身白紙の状態ですが、構想としては残っています。(配給の)東映さんがやってくれといえば、ある話」とファンの期待をあおる。
柄本も「あの美しい面が前面に押し出さる可能性があるんですね」と前のめりになると、庵野監督は「タイトルも決まっています。『シン・仮面ライダー 仮面の世界』と書いて『マスカーワールド』と読む。石ノ森章太郎先生の原作を読んでいる方なら、ピンとくると思います」とヒントを明かす。
さらに庵野監督は「プロット的には、日本政府がSHOCKERの人工知能と同じぐらいのブレインを開発し、政治家と官僚がSHOCKERに入って……」と構想の一部を明かすと「一文字がそれと戦うお話です」と惜しげもなく構想を披露し、客席がどよめいた。
庵野監督は「スタッフを代表して一言お礼を言わせてください」と会場に集まった観客に向かって語りかけると「直接こうしてお会いして、お礼を言える機会をいただき本当に良かった」と述べ、10秒以上、深々と客席に向かって頭を下げていた。(磯部正和)