「お腹超ぼってりの異形旅客機」トキエアが導入か? 「日本に必要な次世代機」、その能力
トキエア塗装、ちょっと見たい!
「電動ハイブリッド」が特徴
新潟空港を拠点に2023年の就航を目指し準備が進められているトキエアが2023年4月、公式SNS上で、スウェーデンのハート エアロスペースが開発を進めている旅客機「ES-30」について、「次世代航空として導入を検討していく」と投稿しています。
トキエアのATR72-600「JA01QQ」(画像:トキエア)。
ES-30は、4発プロペラで推進する電動ハイブリッド旅客機。胴体下部が大きく膨らんだ独特の設計が特徴で、30人の乗客を乗せることができます。リチウムイオン電池で駆動し、全電動モードの航続距離は200km。電気と燃料のハイブリッド運航の場合、航続距離400kmまで延長され、さらに、旅客数25人以下であれば800kmの距離を飛ぶことができるとのことです。なお、電池への充電は30分から50分で完了すると見込まれています。
この方式を採用したことにより、50席ターボプロップと比較して、1席あたり50%以上のCO2削減が期待されるほか、離着陸時の騒音抑制にもつながるとしています。現在のところ2028年の就航を予定しており、ユナイテッド航空やエア・カナダなど大手民間航空会社からの受注も獲得しています。
トキエアは2022年9月にハート エアロスペースとパートナーシップを締結し、航空機開発、販売をサポートしているとのこと。なお、このたび2社は次世代電気飛行機とこの飛行機を受け入れる空港施設の体制について話し合い、今後、トキエアと佐渡空港、新潟空港の連携をモデルケースとして検討するとしたうえ、「ES-30は日本に必要な次世代航空機(電機飛行機)と考え、今後もこのパートナーシップを元に連携を強化します」とコメントしています。