「イタリア海軍が日本に来る!!」軍艦を東アジアへ 横須賀入港は6月中旬の予定
イタリアも軍艦の西太平洋派遣を決めました。
すでにイタリアを出港済み
イタリア海軍は2023年4月7日、東アジアにおける活動のために軍艦1隻を派遣すると発表しました。
派遣されるのは、多目的哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ」で、すでに前日6日にイタリア北部ラ・スペツィアの海軍基地を出港しています。
「フランチェスコ・モロシーニ」は、タオン・ディ・レヴェル級哨戒艦(フリゲート)の1艦で2022年10月22日に就役したばかりの最新鋭艦です。全長133m、幅は16.5mで、排水量は約6000トン。主機関はコンバインド・ディーゼルとガスタービン電気推進を組み合わせた「CODAG」と呼ばれる方式で、最大速力は約32ノット(約59.3km/h)です。
主武装は64口径127mm速射砲1門、62口径76mm速射砲1門、25mm機関砲2基、12.7mm機関銃4基。対艦ミサイルや対空ミサイルも装備しているほか、ヘリコプターの運用能力も有しており、飛行甲板とともに船体後部にはNH90もしくはAW101艦載ヘリコプター1機を収容可能な格納庫も設けられています。
イタリア海軍の哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ」(画像:イタリア海軍)。
「フランチェスコ・モロシーニ」の出港時には、マッテオ・ペレゴ・ディ・クレムナゴ国防次官のほか、エンリコ・クレデンディーノ海軍参謀長、アウレリオ・デ・カロリス艦隊最高司令官らが激励に訪れています。
見送りに際してはグレンディーノ提督が「日本、オーストラリア、イギリス、アメリカなど外国海軍と訓練を行い関係性を発展させよ」と訓示したほか、クレムナゴ国防次官も「あなたがた(フランチェスコ・モロシーニの乗組員)が行おうとしている任務は非常に厳しいものですが、意義深いものです。我々はあなたがたをサポートします」と述べています。
「フランチェスコ・モロシーニ」は今後、シンガポールやマレーシアを経由して、南シナ海で開催されるインドネシア主催の「コモド23演習」に参加したのち、極東まで来るとのこと。スケジュールでは日本にも立ち寄る予定で、東シナ海を通り、横須賀に6月14日から18日まで寄港するとしています。