新たな「トレインビュースポット」の誕生です。

1階のバスターミナルには空港アクセスバスが発着

 東急と東急レクリエーションは2023年4月6日(木)、東京都新宿区に建設した超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」を報道関係者に公開しました。開業日は4月14日です。


「東急歌舞伎町タワー」(乗りものニュース編集部撮影)。

 同施設は、「新宿TOKYU MILANO」(新宿ミラノ座)と「グリーンプラザ新宿」の跡地に建設。西側には西武新宿駅が 隣接しています。
 
 施設の規模は、地上48階・地下5階・高さ約225メートル、延べ床面積は約8万7400平方メートル。外観は「水」をモチーフに「噴水」を想起させるデザインを採用。これはかつて歌舞伎町に川が流れていたことや、歌舞伎町弁財天が水を司る女神を祀っていることにちなんでいるそうです。
 
 ビルの低層部はバス乗降場やレストラン、中層部が映画館と劇場、高層部はホテル・レストランとなっています。高層部のホテル・レストランからはJR新宿駅や西武新宿駅を見下ろすことができ、新たな「トレインビュースポット」となりそうです。
 
 このビルの大きな特徴は、新宿にある超高層ビルにも関わらず、オフィスが入居しないこと。その理由について東急の木村知郎 執行役員新宿プロジェクト企画開発室長は「この立地では、物販やオフィスよりも、エンターテインメントに振り切った施設のニーズが高いと判断しました」としたうえで「社会の変化を踏まえ、街にわざわざ来ていただくモチベーションとなる観光拠点を創り出すことが、開発のテーマです」と話します。
 
 施設の開業にあわせ、「東急歌舞伎町タワー」と羽田、成田を結ぶ空港アクセスバスの新路線が開設されます。羽田との間は11. 5往復で最短35分、成田との間は6往復が運行され最短1時間半で結ばれる予定。これにより、バスタ新宿がかなり遠くて不便だった西武新宿線利用者にとっても、歌舞伎町を訪れる訪日外国人にとっても利便性が向上しそうです。