メッツ・千賀滉大

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◆ 「ゴーストフォーク」現地も興味津々

 メッツの千賀滉大投手(30)が現地時間2日(日本時間3日)、敵地で行われたマーリンズ戦でメジャー初登板・初先発。キャリアの第一歩は6回途中89球、8奪三振で1失点の好投。勝利投手の権利を持って降板した。

 侍ジャパンが歓喜の輪を作ったローンデポ・パークで、メジャーリーガーとしての第一歩を踏み出した千賀。その出だしは険しいものだった。

 2点の援護をもらって1回裏のマウンドに立つも、先頭のルイス・アラエスに落ち切らなかったフォークをセンターに運ばれ、暴投で無死二塁のピンチ。2番のホルヘ・ソレアには157キロをライトに弾き返され、二塁打で早くも1点を失ってしまう。

 さらに2つの四球で無死満塁。一気に逆転の危機を迎えたが、ユリエスキ・グリエルをフォークで空振り三振に斬ると、続くヘスス・サンチェスもフルカウントからフォークで三振。ジョン・バーディは右直でなんとか大ピンチを切り抜ける。

 2回は先頭に四球を与えるもラッキーな併殺もあって3人で退け、そこからは奪三振ショーの幕開け。3回は2つ、4回は1つ、5回は2つと面白いように三振の山を築き上げ、6回も先頭のチザムをフォークで三振。ここでベンチから交代を告げられ、歓声と拍手の中でマウンドを降りた。

 この日は5回1/3を投げて88球、被安打3で四球も3つと塁上は賑わせたが、8奪三振で1失点。試合の中で見事に立て直し、しっかりと先発の役割を果たした。

 中継では何度もスローモーションで千賀の投球フォームやボールの握りにフォーカスしたシーンも流され、現地メディアも「ゴーストフォーク」に興味津々な様子。この後どんな形で全米に伝えられていくのかも含めて注目だ。

【動画】メッツ・千賀滉大、上々のメジャーデビュー!

.@KodaiSenga made a bat disappear with his ghost fork. pic.twitter.com/FcLze2cvsG- MLB (@MLB) April 2, 2023