「相鉄・JR直通線を停めて」鶴見駅中距離電車停車等推進期成会がJR本社へ要望
新横浜線が開通した今、進展するのでしょうか。
貨物輸送の要衝「鶴見駅」
相鉄・JR直通線用の相鉄12000系電車(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。
鶴見駅(横浜市鶴見区)への相鉄・JR直通線列車の停車を求め、鶴見駅中距離電車停車等推進期成会が2023年3月13日(月)、JR東日本の本社へ出向き申し入れを行いました。
去る3月18日(土)、相鉄線は東急線との相互直通運転を開始。例えば二俣川駅(横浜市旭区)から武蔵小杉(川崎市中原区)へ行こうとする場合、相鉄・JR直通線と相鉄・東急新横浜線の2通りのアクセスが可能となったのです。所要時間は後者が1〜3分短い場合もありますが、運賃は前者が40円安くなります。
その相鉄・JR直通線は羽沢横浜国大駅(横浜市神奈川区)を出発すると、貨物線を経由し大きくJR東海道線方面へ迂回します。途中、鶴見駅を通りますがプラットホームはなく、その後北上して武蔵小杉駅へ到達。期成会は現状でJR京浜東北線と鶴見線しか停車しない鶴見駅に、公共交通ネットワークの利便性向上を目的に、相鉄・JR直通線も停車させようと要望しているのです。
一方のJR東日本は過去に、「東海道貨物線にホームの新設が必要であり、これは地元からの要請による地元負担が前提である。また、ホーム設置に伴う技術的な検討や関係者との協議も必要になる」との見解を示しています。概算工事費は横浜市の算出によると、180億〜200億円です。
鶴見駅は、旅客輸送の視点では前出の通り京浜東北線と鶴見線しか停車しませんが、貨物輸送の視点では、東海道本線の貨物支線である品鶴線や武蔵野線、羽沢線、高島線が通っており、鉄道の要衝です。
プラットフォームの新設は容易ではなさそうですが、今回の要望で進展するかどうか注目されます。