廃止届を提出「富良野〜新得」来年4月廃止に正式決定 2016年から災害で不通
ついにこの日が来ました。あと1年です。
2024年4月1日に廃止
北海道のローカル気動車(草町義和撮影)。
JR北海道は2023年3月31日(金)、2016年から不通がつづく根室本線の富良野〜新得間(81.7km)について、国に廃止届を出したと発表しました。廃止は1年後の2024年4月1日です。
2016年8月の台風災害により、東鹿越〜新得間で土砂流入や法面崩壊、道床流出などが複数箇所で発生。この区間で代行バスが走っていますが、復旧のめどはたたず、廃止に向けた調整が進められていました。きのう3月30日に、地元である富良野市・南富良野町・新得町・占冠村と廃止について合意に至り、今回の提出となりました。
滝川から根室までをむすぶこの長大幹線は、石勝線の開通で滝川〜富良野〜新得がローカル線と化し、地域輸送主体となっていました。不通になるまで、滝川発釧路行きという、日本最長の普通列車も走っていました。滝川駅を午前9時40分に出発し、終点の釧路駅には18時01分に到着します。移動距離308.4km、所要時間8時間21分という長大列車でした。
廃止になる駅は、布部、山部、下金山、金山、東鹿越、幾寅、落合です。