2021年をもって現役引退した谷口雄也さん【写真提供:PLM】

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谷口雄也さんが球場内グルメやテナントなど「Fビレッジ」の全貌を紹介

 2021年をもって現役引退した谷口雄也さんが、日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」の見どころを語る連載「Fビレッジ・カウントダウン」。最終回は球場をマルッと紹介する“Fビレッジツアー!”。Fビレッジの全貌を案内してくれた。

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 いよいよ開幕を迎えるファイターズの本拠地「ES CON FIELD HOKKAIDO(以下、エスコン)」と、「HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE(以下、Fビレッジ)」。最終回の今回は球場内グルメやテナントなど、Fビレッジのツアーで締めくくりたいと思います。

 まずは宿泊施設のある「VILLA BRAMARE(ヴィラ ブラマーレ)」。木の温かみを感じる高級感ある部屋は各棟が違う造りになっています。撮影時は3月上旬。雪景色に赤い炎が映えます。雪が解けると、目の前はきれいな池が広がります。僕のお気に入りは寝そべって“ととのう”ことができるサウナ室があるところですね。愛犬と一緒に宿泊ができる部屋のコンセプトは、「ワンちゃんが主役」ということ。リビングは広々としていてベッドの周りに膝上ほどの壁があり、人が隔離されるような造りに。ワンちゃんが自由に動けるようになっています。

 ヴィラの近くには「TAKIBI TERRACE ALLPAR(たき火テラスオルパ)」。日帰りも宿泊も可能なグランピング施設で、たき火を囲みながら家族や友人らと、たくさん語る場所でもあると思います。エスコンフィールドを眺めながらのバーベキューでFビレッジでの思い出づくりはいかがでしょうか?

 続いてエスコンフィールドへ。「3rd BASE GATE入場口」前にはHOKKAIDOモニュメントと、青いクマ「えふさん」(Fビレッジの公式キャラクター「えふたん」の親クマ)がファンを迎えます。まずはコンコースを回ってみます。見えてくるのはたくさんの飲食店舗。30を超える店舗数に驚きが隠せません。優柔不断の僕にはどれも目移りしてしまいますが、今回食べた店舗をご紹介します。

多くの飲食店…バックスクリーンにクラフトビール醸造所レストラン

 まずは1FのFIELD LEVEL、一塁側にある「築地銀だこ」さんの野村佑希内野手の選手グルメ「ネギマヨのむらージャン」とビールをいただきます。外はカリッと中はトロッとしているアツアツのたこ焼き。ラー油のピリッとするアクセントが効いていて、ひとくちで食べ、ビールで流し込む。この組み合わせは至高と呼べるでしょう。

 続いては2FのMAIN LEVEL、一塁側の「海味はちきょう北海道」さんの、「つっこ飯(いくら丼)」。粒が大きく、口の中でプチッとはじける食感、濃厚な味はいくら好きにはたまりません。「はちきょう」さんといえば、お客さんの目の前で「オイサー!」と威勢のいい掛け声で、こぼれるほどのいくらを乗せてくれこのいくら丼を食べることができます。エスコンフィールドでもイートインの方限定で、目の前で掛け声とともに大量のいくらを盛ってくれるそうです。

 2FのMAIN LEVELにはスイーツのお店「LITTLE JUICE BAR(リトルジュースバー)」。かわいらしい内装に惹かれ、気付けばオーダーをしている自分がいました。注文したのは上沢直之投手の選手グルメ「いちご15ミルク」。いちごのフローズンの上には甘いいちごがたくさん。ふわふわの生クリームに、上沢投手の顔がプリントされたビスケットもついています。

 少し歩いてセンターバックスクリーンにあるクラフトビール醸造所レストラン「そらとしば byよなよなエール」のルーフトップへやってきました。6種類のクラフトビールがあり、「そらとしば」の名称のビールを醸造していて、エスコンフィールド内でしか飲めません。それぞれのクラフトビールにはコンセプトがあり、さっそく僕は「Play Ball! Ale(プレイボールエール)」をいただきました。

 この場所のB1Fには「Batter’s Eye Lounge(バッターズアイラウンジ)」があります。ここに座ると、グラウンドレベルでの観戦ができます。本当にバッター目線。目の前に選手がいて、さらに打球が飛んでくると……大興奮すること間違いなしですね。

ホテルのスイートルームに大谷&ダルの直筆サイン入りユニホームが展示

 次はレフト側へ。皆さんの記憶にも新しい、先日までWBC日本代表として戦い、日本を沸かせたダルビッシュ有投手、大谷翔平選手のウォールアートが存在感を放っています。

 そして「TOWER 11」へ。今回はホテルのスイートルームを見学しました。ダルビッシュ、大谷選手がファイターズに在籍していた時、実際に着用していたユニホームが展示されています。直筆サインが書かれているので、ここでしか見ることができない思うとスイートルームも納得です。

「TOWER 11」の隣には、大きなグッズショップがあります。このフラッグシップストアは2階建てで、1Fはグッズ中心で、2Fはユニホームのカスタマイズができるようになっています。品揃えが豊富でユニホーム、アパレルなどの選手グッズはもちろん、きつねみみカチューシャ、きつねのしっぽ、さらには「しゃけまる」まで大放流中。お菓子やおつまみの種類も豊富で、「エスコンフィールドに行くことが目当てだったけど、お土産に迷うなあ……」といった方にも安心のラインナップです。ライト側にもファミリー向けのグッズを中心としたストアがあります。

 最後にエスコンフィールドに戻り、スタジアムツアーに参加。ファイターズガールの案内によるこのツアーにはさまざまなプランがあり、中でも人気なのがチームエリアに入れるプレミアムツアー。ミーティングルームや、普段は絶対に入ることができない監督室、選手ロッカー、ベンチまで、小ネタを挟みながらファイターズガールが案内をしてくれます。

 いよいよ2023年シーズン、ファイターズの“新時代”が始まります。新しいスタジアムで活躍し、歴史に名を刻むのは誰でしょうか? 久しぶりの声出し応援も楽しみですね。野球界に日常が帰ってきたと思うと選手たちもパワーを感じるでしょう。この場所でパ・リーグが熱い戦いを繰り広げられるのを楽しみにしています。(ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 谷口雄也)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)