ホーム柵を補完する有効な対策です。

今後は新大阪や天王寺、芦屋などにも


JR京都線(画像:写真AC)。

 JR西日本が2023年3月31日(金)の始発から、茨木駅(2・3番のりば)、放出駅、福島駅で「ホーム安全スクリーン」の使用を開始します。

 ホーム安全スクリーンの正式名称は「転落時列車抑止システム」。ホーム上の屋根に設置されたセンサーが、利用者の線路内転落を判定し、自動的に非常報知灯を作動させるシステムです。非常報知灯は運転士へ向けて発せられるほか、駅事務室へも通報されます。

 ホーム安全スクリーンは、整備に多くの時間や費用を要するホーム柵を補完する有効な対策として開発が進められ、2021年1月から2022年6月まで実用化に向けた検証が行われてきました。

 今後は2023年度上半期にも、茨木駅(1・4番のりば)、新大阪駅、天王寺駅、桜ノ宮駅、芦屋駅など計9駅で、整備へ向けた工事に着手する予定です。

 JR西日本は「駅のホームにおける安全性向上を重要な経営課題ととらえ、ハード・ソフトの両面からさまざまな取組みを進めております」とし、鉄道駅バリアフリー料金制度も活用しながらバリアフリー設備の整備を加速します。