「指導するために追いかけた」というコメントも。

あおり運転への意識が浮き彫りに


「あおり運転」したことがある人は2割。写真はイメージ(画像:Graca Victoria/123RF)。

 法律ポータルサイトを運営する弁護士ドットコムは2023年3月30日(木)、あおり運転に関するアンケートの結果を発表しました。

 自分があおり運転を「したことがある」と回答したのは、全体の22.8%。そのうち半数以上の56.5%があおり運転をしたことを「後悔していない」と回答しています。

 あおり運転をした場所は、一般道が75.9%で4分の3を占め、残りが高速道路。あおり運転をしたきっかけは、58.7%が「前の車のスピードが遅かった」と回答し、つづいて多かったのが「急な車線変更で前に割り込まれた」(27.2%)、「向こうから先にあおり運転をされた」(8.5%)と続いています。

 その他のコメントでは、「“あおり運転”されるほうが悪いことが多い。早く進まないのであれば後ろに道を譲るべきだ」や、「相手が危険な割り込みをして来たため、指導するために追いかけた」「家族を乗せて運転していた際、合流車線から来た車がこちらを見ずに合流してきたため、急ブレーキと急ハンドルでかわした。(略)クラクションを鳴らしたものの、こちらを気にする素振りもなく走行していたため、頭に血が上りあおり運転をしてしまった」など、あおり運転に対して正当な行為であるとする意見も散見されたとのことです。

 逆に、あおり運転を「されたことがある」と答えたのも、71.6%と多数を占めています。あおり運転をされたことに対し取った行動で最多は「道を譲った」(36.7%)で、「何もしなかった」(29.2%)のほか、「スマホやドライブレコーダーで記録した」(8.7%)という回答もありました。

 このアンケートは弁護士ドットコムの一般会員のうち、運転免許を持っている1241名から回答を得ています。調査期間は今月1日から1週間行われました。