「名阪国道」じゃないほうの国道25号“非名阪”の難所踏切を改良 ダブルネットワーク強化
局所的な改良ですが大きい!
細くて狭い「名阪国道」じゃないほうの国道25号
三重県が進めていた国道25号の道路改良工事が2023年3月28日に完成。「名阪国道」ではないほうの狭隘路として知られる国道25号における一つの難所が解消されました。
国道25号の坊谷踏切、改良前。大型車が通行に難儀していた(画像:三重県)。
国道25号のうち三重県と奈良県を結ぶ区間は自動車専用道「名阪国道」として有名ですが、並行する旧道も国道25号に指定されており、道路ファンのあいだでは“非名阪”などと呼ばれます。ただ、狭隘なその道は、名阪国道のイメージと大きく異なることもあり、いわゆる“酷道”のひとつに数えられることもあります。
今回改良されたのは三重県亀山市加太地区、国道25号がJR関西本線と交差する「坊谷踏切」(駅間としては関〜加太)から60m区間で、山側を削って道路の幅員を拡げています。踏切前後がクランク状になっており、これまではトレーラーなどの大型車が曲がり切れないケースがあったことから、幅員を拡げて通行を円滑にしました。
“非名阪”の国道25号は地域の生活道路というだけでなく、名阪国道の通行止め時などに代替路の役割を担っているといいます。名阪国道(関IC〜板屋IC)は2019年度から2021年度の3か年で通行止めが計15回発生。向井ICや板屋ICなどは国道25号とも近いです。
ちなみに、関西本線は加太〜柘植間でも2か所、国道25号と交わっています。それぞれ、トンネルとガードで道路が線路の下をくぐっていますが、幅が非常に狭く、やはり難所となっています。