ポーランドやノルウェー供与のものとは性能が段違い!

戦車だけでなく弾薬やスペアパーツも一緒に

 ドイツ連邦国防省は2023年3月28日、ウクライナに対して「レオパルト2A6」戦車18両をウクライナに引き渡したと発表しました。

 発表によると、すでにウクライナに到着しているとのことで、車両単体だけでなく弾薬や整備に必要なスペアパーツも一定数供給したといいます。


ドイツ連邦軍のレオパルト2A6戦車(画像:KMW)。

「レオパルト2」戦車はドイツが開発した主力戦車(MBT)で、120mm滑腔砲を備え、複合装甲を装備し、1500馬力の高出力ディーゼルエンジンを搭載した、攻・防・走の三要素に秀でた高性能戦車です。

 なかでも「レオパルト2A6」は、砲塔前面形状を一新し、防御力を強化するとともに、主砲を従来の44口径のものよりも長い55口径の新型へ換装、攻撃力も高めた改良型です。ほかにも車体上部に車長用の大型視察装置を設置したり、火器管制システムを新型に更新したりして、防御力や攻撃力以外の部分も性能がアップしています。

 ポーランドやノルウェーなどが引き渡している「レオパルト2A4」と比べ、大幅に性能向上が図られていることから、ウクライナ軍にとっては切り札的存在になるかもしれません。

 なお、ポルトガルも自国で保管していた「レオパルト2A6」を3両、ウクライナに供与することを明言しており、計画では3月中に引き渡すことになっています。