ウクライナでの「チャレンジャー2」戦車、投入間近か 英国での訓練終える プーチン氏は“弾薬”に抗議
イギリス軍人も認める練度の高さ!
数週間に渡る訓練を終え帰国!
イギリスがウクライナ兵を対象に行っていた同国主力戦車「チャレンジャー2」の訓練が終了したようです。ガーディアン紙が現地時間2023年3月27日に報じました。
イギリス軍がウクライナに供与する主力戦車「チャレンジャー2」(画像:イギリス陸軍)。
同国国防省によると、ウクライナ兵は数週間にわたる操作訓練と射撃訓練を終え、すでに帰国したとのことです。ベン・ウォレス国防相は「彼ら(ウクライナ兵)は、よりよい装備を得て祖国へ帰ることになりますが、戦場が危険であることは変わりません」と述べています。
イギリスは2023年1月、他の北大西洋条約機構(NATO)加盟国に先駆け、ウクライナ支援の一環として、いわゆる西側の主力戦車である「チャレンジャー2」14台の供与を表明。このため、2023年2月の下旬からイギリス南西部でウクライナ兵への訓練が行われていました。
訓練を担当したジョン・ストーン中尉は「能力が非常に高く、感銘を受けております。私たちの友人が祖国を守るために戦うとき、この戦車を効率的に扱うことに疑いの余地はありません」とウクライナ兵の練度の高さを絶賛しています。
「チャレンジャー2」の供与を巡っては使用弾薬である劣化ウラン弾も一緒に供与するという方針であることから、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は3月21日、同件を「核を成分とする武器だ」と指摘。ウクライナに劣化ウラン弾を供与した場合、「対応せざるを得ない」と警告しましたが、イギリス国防省は「劣化ウラン弾は核兵器とは関係ない」と反論しています。
いずれにせよ、ウクライナで早ければ4月以降の春季攻勢から、「チャレンジャー2」が使われる可能性があるといえるでしょう。
※一部修正しました(3/28 10:25)