唐澤 理恵 / 株式会社パーソナルデザイン

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2022年は、コロナ禍で在宅勤務が定着したなかで、男性のビジネスシーンの装いが、とても自由になった年だと思います。

一方、女性のスーツは圧倒的に男性よりも種類が多く、ジャケットはテーラードカラー、ノーカラー、スタンドカラ―など、ボトムもパンツ・スカート・ワンピース…と選択肢がたくさんあります。

男性も女性もビジネスシーンの装いの選択肢が広がる中で、さまざまなご質問をいただくことが増えています。

そこで今回は、スーツについての「よくある質問」を男女別にまとめましたので、ぜひご参照ください。

Q:プレゼンや商談時には、何色のスーツがふさわしいですか?

A:男女共に、業界とその方の個性次第です。
金融など堅い業界の場合、ダークスーツ(濃紺・ダークグレイ)が良い場合が多いです。
一般的にグレイは良く使う色ですが、
グレイといっても赤系統、黄色系統、青色系統がありますので、
自分の肌色に似合うグレイを選ぶことが大切です。
間違えてしまうと顔色を悪くみせてしまいます。
女性の場合、華やかな業界であれば、白に近い色もお勧めします。

Q:スーツのインナーの選び方は?

A:男性の場合、白シャツを極めることをお勧めしています。
白シャツはネクタイとの相性を選びません。
いろいろな織生地の白シャツから自分に合うものを選ぶのは、
とても奥が深いおしゃれです。
襟の幅や形は顔やからだの大きさによって選びます。

女性の場合、顔立ちと業界によってさまざまです。
が、襟のあるシャツを着ると男性的になってしまう場合もありますので、
ニットやシルク素材のVネックやラウンドのインナーもお勧めします。
ビジネスシーンではカジュアルすぎるカットソーは避けましょう。

Q:ビジネスシーンの靴の色は、何色を選べばいいですか?

A:男性の場合、やはりビジネスシーンに合わせる革靴は、
紺のスーツには黒、グレイのスーツには黒かダークブラウンです。
しかも紐付きストレートチップか、プレーンに限ります。

女性の場合も、ダークスーツやグレイのスーツであれば、黒がベターです。
ベージュ系のジャケット等の場合はブラウンをお勧めします。
夏場は白やベージュの靴もありです。

※最近は、女性から「ビジネスシーンでフラットシューズを履くのはありですか?」
というご質問もよくいただきます。
フラットシューズはカジュアルな印象もあるため、シーン次第です。
式典ではパンプスをお勧めしますし、
プレゼンなど、自信あふれる印象を醸し出したい場合、
パンプスの方がより印象深くなるでしょう。

ちなみに、男女共にスーツにブーツはNGです。

Q:ビジネスシーンでは、靴下はどんなものがいいですか?

A:男性の場合、靴下の色は、パンツか靴の色のどちらかに合わせましょう。
ダークグレイのスーツとダークブラウンの靴なら、
パンツと同色のダークグレイの靴下をはくことで足長効果が得られます。
ライトグレイのパンツにダークブラウンの靴ならば、
チャコールグレイの靴下を合わせることで、パンツと靴とを
グラデーションでつなぐ役割を果たしてくれます。

女性の場合、ストッキングを着用するため、靴下の色で迷うことはないでしょう。
しかし、ひとつ抑えておきたい点は、
40代以上になったら膝を出す丈は控えるということです。
膝は脚のなかでももっとも加齢が表れますので、
膝下の丈を着こなしてください。

・・・さて、少しでも参考になりましたでしょうか。