スケールがバグってます。

南米で続くマフィアとの戦いはかなり大規模

 コロンビア海軍は現地時間の2023年3月20日、コカイン塩酸塩を密輸していた潜水艇を発見、これを拿捕したと発表しました。


コロンビア海軍と捕まったエクアドル人3名(画像:コロンビア海軍)。

 コカイン塩酸塩は粉末にして吸引したり、重曹に混ぜてクラックコカインの原料にされたりするものです。正式な量に関して、現状コロンビア海軍は発表していませんが、コカイン塩酸塩のパッケージ985個を押収、約3300万ドル(約43億8000万円)の価値があるとしています。潜水艇は中米を目指していたそうで、コロンビア当局は、これにより中米諸国の路上でのコカイン密売250万回分が阻止されたとしています。

 潜水艇に乗っていたのはエクアドル国籍の男性3人で、コロンビア南西部のトゥマコに移送され、同地で罪状の調査と起訴が行われるそうです。

 南米の麻薬カルテルはこれまで高速艇や飛行機を用いて麻薬類を密輸していましたが、南米諸国の取り締まり強化やレーダーの発展により、最近はレーダーで捕捉されにくい半潜水式船舶を使用しているのだそう。

 対する南米諸国も海軍の艦艇のみならず、空軍の早期警戒機や攻撃機、陸軍のヘリコプター、警察などと共同で監視しており、今回もそうした共同作戦が功を奏した形のようです。コロンビア海軍のクリスティアン・アンドレス・グスマン司令官は「国内の麻薬密売の惨状をなんとかするため、これからも作戦を継続していく」と話します。