3月6日に初のフルアルバム『Circle』でカムバックしたSHINeeのメンバー・ONEW(オンユ)が、昨秋以来となる日本でのソロコンサートを3月14日(火)、15日(水)に東京・代々木第一体育館で開催。

「ONEW 1st CONCERT “O-NEW-NOTE” in JAPAN」をレポート 

音楽と映像に加えて、“香り”を演出に使用したステージに、SHINee WORLDが魅了された14日公演の様子を、MCを中心にお届けします。SHINeeとともに青春時代を生きてきたESSE世代必見です!

●久々のファンの声援に、何度も泣きそうになるONEW

“NOTE(調香)”をコンセプトに異なる4つのセクションで構成された今回のコンサート。導入のVCRで、花園でバラを摘み、調香するONEWの姿が映し出されたのち、花モチーフがあしらわれたネオングリーンのカーディガンとデニムのカジュアルないでたちで本人が登場すると、同時に会場がふわりと甘い花の香りで満たされ、始まりを告げます。

まずは、軽快なビートの「Sunshine」からライブがスタート! 新曲「Anywhere」「Paradise」を含む5曲を、しなやかに踊りながら、一気に歌い上げるONEW。途中、花道からバラの花を配り歩いたり、大きなハートを頭の上でつくる姿に、「かわいい!」の歓声が何度も上がり、会場の熱気が上昇したところで、最初のMCタイムへ。

水を一口飲んだONEWは、少し息を上げながらも、「皆さんこんばんはー! SHINeeのリーダー・ONEWです! お久しぶりです!」と元気に挨拶。そして、「もう、半年ぶりですよね? でも、今日は、ちょっと気持ちが違うのはなぜだろうかと考えてみたら、皆さん歓声ができるじゃないですか。皆さんの声、おかえり!(客席も『おかえり!』とレスポンス) お〜! ひとりでこんなに歓声を聞いたら、すごく感動して泣いちゃうよ!」と感慨深げな表情に。

続けて、コンサートタイトルに込めた想いや、ここまでの曲を丁寧に説明しながら、カーディガンの花ワッペンを手にして「かわいいフリ(笑)」と愛嬌を振りまく姿に、会場のあちこちから悲鳴が上がります。そんなファンを愛おしそうに見つめ、「今日は僕の違った姿をお見せできるよう、たくさん準備してきたので、期待してください。カジャ! 行こう!」と「DICE」を歌った。

続いて、ほんのりスパイシーな香りが漂うなか、シックなブラウンのロングコートに身を包み再登場したONEWは、イスに座ったまましっとりと「Yeowoobi」「Cough」など4曲を披露。感情たっぷりの豊かな声を、客席も息をのんで聴き入り、本人も感情が昂ぶったのか、「泣きそうじゃん。雰囲気がいいですね。皆さんがなにも言わなくても、心が伝わってきます」と満足気。

ピアノとギターの生演奏に合わせたバラードメドレーのパートでは、即興のギターに合わせてSHINeeの「View」を歌う場面や、K-POPコンサートでおなじみの通訳・根本さんとのかけ合いもあり、会場全体がほのぼのとした空気に。日本初披露となるドラマ『気象庁の人々』の挿入歌「Mind Warning」などを歌い、コンサートは後半へ。

「Aqua」をテーマに、さわやかなマリンノートの香りが弾けるパートの始まりは、“深い闇の中でもそばにいる”というファンへの想いを歌詞に込めた曲「In the whale」から。クジラが泳ぐ幕の向こうで目をつぶり穏やかに歌う姿は、じつに神秘的で儚げ。そこからライブ終盤に向かい、ダンサブルな新曲「Expectations」、イスを使い妖艶に踊る日本語曲「Beauty」で、セクシーな一面を惜しげもなく見せてくれるONEW。歌い終わると少し照れながらも、客席とのコミュニケーションを楽しみます。

そのままセンターステージで始まったMCでは、「今回は、韓国語でずっと歌うから、皆さん大丈夫かな? と思ったけれど、理解してくれてありがとうございます。皆さんの気持ちが僕の力になって、本当にうれしいです。じつはさっき、泣いちゃった!」と感無量の様子。再び声援で応えるファンに、「あー、うれしい! 皆さんの声を聞けるのが、本当にうれしい。癒やされる〜」と、重ねて感謝。

メインステージにゆっくりと戻りながら、オーディエンスからのリクエストを受け、徳永英明さんの「レイニー ブルー」をアカペラで歌うと、その圧倒的な声量と伸びやかさに、会場からどよめきが起こります。「最後の曲です」と歌った「No Parachute」の終わりには、暗転の瞬間に新たな香水が印象的に香り、ここで本編が終了。

●アンコールでは「SHINeeの準備中」とカムバックを予告

アンコールで歌い上げた、荘厳なタイトル曲「O(Circle)」は圧巻。光の環が映し出される前で、コンテンポラリーダンスを踊るダンサーの中央に立ち歌声を操る姿は、まるで森羅万象を司る指揮者のよう。重なるコーラスとともに曲がフィナーレを迎え、割れんばかりの拍手が送られた次の瞬間、その空気を破るようにして流れたのは、アップテンポな新曲「INSPIRATION」。「皆さんのための新曲です。韓国ではアルバムが出たから、(日本語の)デジタルシングルを準備しました。皆さんと一緒に盛り上がりたくて!」

サプライズの贈り物は、新曲の他にももうひとつ。「皆さん、(本編の終わりで)香りを感じました? 自分が直接つくって、皆さんにプレゼントしたかった『ONEW NOTE』です。この香りのように、皆さんの隣にずーっといたいなぁと思って…」そういって、やわらかく微笑むONEW。そして、「皆さん、アンコール聴きたいですよね? この香りとよく似合う曲を考えました。気持ちが温かくなる曲です」と、ファンを見つめながら「Shine On You」を熱唱。歌い終わるとうるんだ瞳で、「ここで皆さんを見ていたら、ずっと泣きそうです。星みたいにきれいだからかな? 自分の曲で、ちょっとでも皆さんが癒やされる気分を感じたら、うれしいです」と語る姿に、客席も感動に包まれました。

最後に、「あ、皆さん! SHINeeが準備中です。一緒にステージに立てるまで、がんばりますね。ちょっとだけ待っていてください」と、朗報を届けてくれたONEW。「これは恋です。愛してます」と目を閉じ、ファン全員を抱きとめるように手を広げたあと、舞う桜色の紙吹雪の中でオーラス曲「Your Scent」を噛みしめるように歌って、約2時間のコンサートを終えました。

改めて、揺るぎない歌唱力とやさしい言葉で、これ以上ないヒーリングの時間を提供してくれたONEW。それぞれがソロ活動で蓄えた力を持ち寄り、SHINeeとして一層光り輝く姿を見せてくれる日は、そう遠くないよう。続報を、楽しみに待ちたいですね。


<セットリスト>

Sunshine
Anywhere
Sign
On The Way
Paradise
DICE
Yeowoobi
Love Phobia
Cough
Always
Under The Starlight
Timepiece
Mind Warning
Illusion
In The Whale
Expectations
Beauty
No Parachute
O(Circle)
INSPIRATION
SHINe On You
Your Scent

【ONEWデジタルシングル】

INSPIRATION」 
「Knock On My Door」 
3月22日同時配信

【ONEW The 1st Album『Circle』】

2023年3月29日(水)発売