3バックでダービーに臨むも敗戦…ミラン指揮官が新システムに言及「後悔はない」

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 ミランを率いるステファノ・ピオリ監督が、5日に行われたセリエA第21節のインテル戦を振り返った。5日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。

 互いの意地とプライドがぶつかり合う通算178回目の“ミラノダービー”。ミランは現在リーグ戦では4試合勝利から遠ざかっており、上位に食らいつくためにも是が非でも勝利が欲しい一戦。しかし、34分にコーナーキックからラウタロ・マルティネスにヘディングで合わせられ、先制点を許すと、最後まで得点を奪うことはできず、そのまま試合は終了。ミランは0−1で敗戦を喫した。

 この敗戦でリーグ戦3連敗となり、直近3試合で10失点と守備に課題を抱えるミラン。試合後、ピオリ監督は「私たちは守備をより強化し、より深い位置で守りたかった。守備自体は悪くなかったと思うが、セットプレーの準備ができていなかった。それ以外は上手くできたと思う。前半はあまり攻撃できず苦労したが、後半は確実に良くなった」とチームの出来を評価した。

 また今季、4バックを基本として戦ってきたピオリ監督だったが、この試合では3バックを採用。そのことについて同指揮官は「最近、守備がしっかりとしていないことは明らかだったのでインテルに対抗するには適切だと考えた。いつものサッカーをしていたら、確実にもっと苦戦しただろう。今までの積み上げを捨てるのではなく、競争力を取り戻すために新しいアプローチも必要だ。後悔はない。正しい選択だった」と自身の見解を明かした。

 続けて、3バックはインテル戦のためだけに用意したものかと尋ねられると、ピオリ監督は「今後の数試合は確実に3バックでプレーすることになるだろう」と新システムを継続する意向を示した。