23日、外務省で行われた「子ども見学デー」。鋭い質問も飛び出した。(撮影:徳永裕介)

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東京・霞が関の外務省で23日、「キッズ外務省2006・見学デー」が行われ、全国から集まった小中学生が外交官の話に熱心に耳を傾けた。

 このイベントは、文部科学省を中心に各府省庁が参加する「子ども霞が関見学デー」の一環。今年で4回目となる外務省には、全国から300人近い子どもが応募し、この日は抽選に当たった約90人が訪れた。

 冒頭、国内広報課の平下文康課長が外国政府との交渉や情報収集など外務省の仕事に説明した後、「新聞やテレビでも情報が入ってきますが、実際に当事者に会って『本当のところはどうなの?』と聞いています」と紹介。ある子どもから「仕事で一番うれしかったことは何ですか」と聞かれると、職員の一人は「自分が担当している国との交渉がうまくまとまった時がうれしかった」と振り返った。

 その後、インドとカナダの外交官が参加して、自国について話をした。子どもからは「インドには貧しい人を助ける社会保障はありますか」との鋭い質問も飛び出したが、インドの外交官はにっこり笑い「貧しい人はいるが、政府もがんばっています」と答えていた。【了】