元乃木坂46真洋(mahiro)「この曲を歌って大丈夫かな?」新曲で見せた新境地
写真=真洋(mahiro)
元乃木坂46の1期生の真洋(mahiro)が12月10日、5thシングル「Mistake」配信リリースした。2011年「乃木坂46」の1期生 “川村真洋” として活動を開始。 その後、2018年にグループから卒業。2019年に多国籍ガールズグループ「Z-Girls」として韓国デビューを果たし、アジアを中心に活動を行なった。2021年7月、配信シングル「GDBD」(Shin Sakiuraプロデュース)でソロアーティストとしてデビュー。 2022年はRyuga(まるりとりゅうが)プロデュース楽曲「ただ、君がいないだけで」を皮切りに、「You’re my special」、「ねぇ」、「Mistake」を配信リリースした。インタビューでは2022年の活動を振り返ってもらいながら、新曲「Mistake」について、2023年の展望など話を聞いた。
ライブはみんなと会える楽しみがある
――ドラマ『エルピス -希望、あるいは災い-』(カンテレ・フジテレビ系)に出演されていますね。
私はドラマの中に登場する “ボンボンガール”のMIMIちゃんを演じています。
――出演が決まった時はどんな心境でした?
オーディションを受けて、勝ち取った役なので、すごく嬉しかったです。でも最初は合格者は一人だけだと思っていたので、7人いて驚きました(笑)。
――ボンボンガールのメンバーとはお話しされたりも?
しました。乃木坂46に在籍していた時は、乃木坂のドラマに出演したことはあったのですが、それ以外の地上波のドラマに出るのは今回が初めてでした。今までは乃木坂のメンバーと一緒だったので、違う事務所の子たちと一緒というのはすごく新鮮でした。私はシンガーとして活動しているのですが、他のみんなはモデルさんだったりするので、それぞれのお仕事のことや、プライベートのことまで色々お話ししました。「一緒にご飯に行こう」となるんですけど、「私、夜眠いからランチだけ誘って」とか、逆に「私、お昼まで寝てるから夜に誘って」とか、そんな感じでした(笑)。
――撮影を終えてどんな気持ちが芽生えました?
演技はソロ活動を始めてから興味を持ったのですが、改めてお芝居のお仕事ももっとやってみたいと思いました。私はなにか表現することがすごく好きなので、役者さんのお仕事はやっていてすごく楽しいです。
――これから女優としての真洋さんがもっと見れそうですね。さて、2022年ももうすぐ終わってしまいますが、どんな1年でしたか。
去年はイベントが決まっても、急遽コロナ禍で中止になったり不安定な1年だっと感じています。でも、今年は少しずつライブやイベントができるようになって、活動が本格的に始動した1年だったのかなと思います。
――イベントにも出演されていましたが、ソロとしてステージに立ってどんな思いがありましたか。
ライブがあるとファンのみんなに会えるきっかけになります。ライブでは物販コーナーに私も立たせてもらっているので、ステージ自体ももちろん楽しみなんですけど、終わった後に物販コーナーでみんなと至近距離で会える楽しみもあります。
――充実されていますね。さて、今年は新曲「Mistake」含め、4曲リリースされました。新曲の「Mistake」は真洋さんの中でどんな曲だと感じていますか。
毎回違ったスタイルの曲で、今後も曲が増えていくことによって、ライブ活動が楽しみになっています。初めて聴いた時は、歌詞もメロディもすごく現代的、TikTokでバズりそうな曲だと思いました。それと同時にすごく可愛い曲で、これまで歌ってきた曲たちとは雰囲気が違ったので、「私がこの曲を歌って大丈夫かな?」といった不安がありました。でも、実際に歌ってみて、周りからの反応が良かったのでホッとしています。
――歌詞は元恋人への未練が感じられるものになっていますね。
TikTok世代の子たちの恋愛観を聞くと、元彼のことを忘れられない、忘れなければいけないのに、どうしてもそれができないといった子が多くいました。それをポップに歌ったのがこの「Mistake」なんです。
――僕の中で女性の多くは、“フォルダ上書きタイプ”で、どんどん次に進んでいくイメージがありました。
これまでの女性は確かにそういう感じだったと思います。私は「女々しい」という言葉は割と男性に対して使う言葉だと思っていたのですが、最近は女の子に対しても使われるみたいで。私もこの曲から今の恋愛観を学んだところもありました。
――恋愛をしない人も多くなってきていると聞いたことがあります。
真洋(mahiro)
恋愛をするのが面倒くさいという男の子も増えたような気がしています。この「Mistake」を通して、男の子の恋愛観も聞いてみたいです。
――レコーディング前の準備はどんなことを?
曲の雰囲気がいつもと違うので、レコーディング前は歌い方や声の出し方を模索しました。お手本となる仮歌というのがあるんですけど、その歌い方、リズムの取り方は私なりに変えてみたり。
――レコーディング本番はいかがでした?
どのセクションも5回ほど歌っています。でも、間奏で聴ける<Calling up...Lonely night... Only one…>のパートは一発OKでした! 他のパートはどういうふうに歌ったら伝わるかなと探りながら歌唱していったのですが、「Mistake」の良さを出しながらも、真洋っぽさを入れたいというのは意識していました。
――注目してもらいたいポイントは?
ちょっとマニアックな注目ポイントなのですが、1番と2番では歌い方を変えていて、2Aは1Aとリズムの取り方が違うので、よく聴いてもらえたらわかるかもしれないです。
――あと、<4年前>や<4時間前>と「4」という数字がよく出てきますね。
コロナ禍になる前に付き合っていた彼氏のことを引きずっているんだと思うのですが、私は歌詞の<4年前>という言葉を見て、この主人公は4年前の恋愛をまだ引きずっているんだと驚きました。(笑)。
――すごくリアルな描写ですよね。共感は難しい?
私はこういう感じにはならないのですが、気持ちはなんとなくわかります。
――ところで、真洋さんの“ミステイク”だったと思う出来事は?
私の地元は大阪で、大阪に帰るたびに食べすぎてしまうことです。食べすぎちゃダメだと頭ではわかっているんですけど、1年くらいそれを繰り返していて。今ではもう大阪に行く前から、食べ過ぎちゃうんだろうなと思ってますから(笑)。
――(笑)。
一応ベルトはギュウギュウに締めていくんですけど、食べている最中にもっと食べたくなってベルトを緩めてしまいます。東京に戻ってきてから、プロテインを飲んで、胸肉を食べて、また大阪に行ってまた食べすぎて、を繰り返しています。
――大阪に帰ったら必ず食べるものってあるんですか。
天下茶屋駅にあるお好み焼き屋「宇月」のねぎ焼きです。私の行きつけのお店で、すごく入りやすい地元の鉄板焼き屋さんで、この前マネージャーさんを連れていきました。
――絶対に頼むメニューはありますか。
全部大好きなんですけど、絶対に頼むメニューは塩焼きそばとねぎ焼き、あとネッチーです。
真洋がクリスマスにあったらテンションが上がるものとは?
真洋(mahiro)
――今回、リリースがクリスマスに近いということで、真洋さんがクリスマスにあったらテンションが上がるものは?
ケンタッキーフライドチキンです! 私は過去に海外で活動していたのですが、国によってケンタッキーの味が違うんです。日本には日本の味がありますし、インドはすごくスパイシーだったり。いろんな国のケンタッキーを食べ比べることがすごく好きなんです。去年のクリスマスはテイクアウトして食べたのですが、時間が経ってしまい冷めて味が落ちてしまったので、今年はどうしようかなと悩んでます。
――自分でケンタッキーを再現してみるというのは?
それは考えたこともなかったです。お店で買った方がきっと美味しいんだろうなと思って。シチューは家で作りますけど、チキンを家で揚げたことはないので、面白そうですね。
――やったら新しい挑戦になりそうですね。さて、真洋さんの今後の目標は?
来年は東京以外でもイベント、ファンミーティングとかできるようにしたいです。そして、ドラマや映画、女優の仕事も増やしていけたらと思っています。あと、個人的なところでは去年も言っていたかもしれないのですが、車の運転です。
――運転ですか?
はい。私、免許は持っているんですけど、ペーパードライバーなんです。なので、運転を練習したいなと思っていて。
――いつ免許は取られたんですか。
乃木坂46時代に免許は取りました。忙しかったんですけど、空いた期間に集中して教習所に行きました。でもちょっと期間が空いてしまって、前に覚えたことも忘れたりしてしまって大変だったんですけど、なんとか試験に合格することができました。
二十歳くらいの頃に父から「運転してみろ」と言われて、高速道路を走ったりしたのですが、そこからずっと乗っていないので、もう6〜7年は乗っていないのですが、今年の夏にちょっと車を運転してみました。時速30キロくらいだったんですけど、もうガチガチで、怖すぎてその日はやめました。(笑)。
――車を運転して行きたい場所が?
私は、お酒を飲まないので、家族や友達とどこかに行った時に私が運転できた方が効率がいいかなと思って。今はペーパードライバーでこんな状態なので、お酒を飲みたい子が我慢しなければならないじゃないですか? そんな時にいつも申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうんです。なので、来年は改めて運転を練習して乗れるようになりたいです。
――ご報告お待ちしてます! さて、アーティストとしての展望はいかがですか。
もっと、今の私を知っていただくことが、いま一番やるべきことなのかなと思っています。まだまだ自分を出しきれていないところもあるので、これからもっと曲も増やして頑張っていきたいです。
――どんな曲を歌ってみたいとかありますか。
かなり前かもしれないけど、男性の方が強いみたいなイメージがありましたが、現代は男性の方が、女性の方がというのがない時代なので、そういうところにフォーカスした、芯のある意思を持った強い女性の曲を歌ってみたいです。
――最後にファンの方へ一言お願いします。
いつも応援ありがとうございます。クリスマスシーズンに「Mistake」という楽曲をリリースすることができてとても嬉しいです。ぜひ皆さん、たくさん聴いてください!
(おわり)