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 いよいよ明日に開幕が迫った、カタール・ワールドカップ。いったいどの国がもっとも優勝杯に近く、そして逆にグループリーグで苦戦が予想される国はいったいどの国が見込まれているのか。5分でわかる、ワールドカップ参加32カ国の紹介と大会の展望!

グループA:

カタール:アジア杯王者にホームアドバンテージが味方したとして、仮に決勝トーナメントに勝ちすすめたとしても、ベスト16までが関の山だろう。そもそもグループリーグの勝ち抜け自体が十分に困難な状況だ。

オランダ:優勝候補に対抗できるだけの力は持ち合わせている。それだけの実力を兼ね備えたチームであり、準々決勝進出が現実的な目標となるだろう。ただ絶対的な点取屋の不在は大きなネックだ。

エクアドル:エクアドルにとっては今大会への参加自体が成功といえる。期待値は決して高いものではなく、このままグループリーグでの敗退の可能性が高いだろう。

セネガル:サディオ・マネの欠場はあまりに痛い問題だが、それでもアフリカカップ王者にはまだサプライズを演じられるだけの力を備えており、少なくともグループリーグの突破は見込めるだろう。

グループB:

イングランド:前回W杯ベスト4、そして前回ユーロでは準優勝と、まだいくつかの個々の問題は存在しているとはいえ、それでもイングランド代表は着実に国際舞台での飛躍への歩みを進めてきているとはいえる。

アメリカ:能力の高い若手選手たちを擁する、アメリカ代表。ただそのパフォーマンスの浮き沈みの差は激しいため、ベスト16入りは期待できるがそれ以上となると厳しいだろう。

ウェールズ:チームがもつクオリティ自体は限られたものとなる。特にベイル1人に頼るようでは十分とはいえない。それでも決勝トーナメント進出の可能性はあるのだが、ただそこでの敗退の可能性が見込まれるところだ。

イラン:イラン代表には攻守にわたって質の高い選手が何人か存在する。ただそれだけではまだ十分とは言い切れないだろう。運次第でベスト16入りは考えられるところではあるのだが、ただそれ以上となると別の話である。

グループC:

アルゼンチン:言うまでもなく世界的スター、リオネル・メッシの存在は大きな違いをもたらすものではある。そしてアルゼンチンはメッシ1人だけではない。名前だけみると以前と比べて見劣りする感があるかもしれないが、雄牛のような逞しさをもったタイトル獲得の可能性のあるチームだ。

ポーランド:レヴァンドフスキ以外の選手に目を向けてみると、ポーランド代表の選手たちは主に平均的な選手がそろっており、それはベスト16入りを果たすには十分なものかもしれないが、それ以上となるとあまり可能性は感じられない。

メキシコ:今のメキシコ代表には、決勝トーナメント進出を果たせるだけのクオリティは十分にある。ただとはいえそれ以上となると、やはり今回もまた夢のままで終わることになるだろう。

サウジアラビア:このグループの中では、最も下馬評では下位にあるといわざるをえない。決して大きな期待を抱けるものではなく、おそらくはこのままグループリーグで敗退ということになるだろう。

グループD:

フランス:個のポテンシャルという点に関していえば、フランス代表はトップクラスであることは間違いない。そこで一致団結して大会に臨むことができれば、前回大会と同様に優勝を果たすことは可能だ。ただ唯一の問題点は負傷者リストにある。

デンマーク:ユーロ2020でその実力を証明した、デンマーク代表。カタールでも同様に1年半前のような活躍を見せられれば、大きなサプライズを演じることができるかもしれない。

オーストラリア:今大会でも最も実力的には厳しいチームといえるかもしれない。別の言い方をするならば、もしもグループリーグで敗退しなければ、それはかなりセンセーショナルなことだ。

チュニジア:確かにテクニック面で優れた選手たちが何人か存在する。だがそれだけでこの大会で成功をおさめるには不十分だろう。グループリーグ突破の可能性も決して高くはない。

グループE:

ドイツ:プレーにはダイナミズムが増してきており、違いを生み出せるスキルもある一方で、離脱選手の多さも気にかかるところであり、チームとしての強さはあっても、優勝争いの上位にいられるほどの人気株でもない。

スペイン:今大会のスペイン代表については、非常に評価をするのが難しい。細部に目を向ければ確かに疑問は生じてはくるものの、ただポテンシャル的にみれば優勝争いに割って入るだけのポテンシャルは十分にある。

日本:日本代表は決して侮ることのできない相手だ。常にサプライズを起こす可能性をもったチームである。ただそれ以上の成功を目指していくためには、攻撃面における効率性にまだ不足が見受けられるだろう。

コスタリカ:ベテラン選手とはいえその経験値は決して十分なものではなく、また若手選手とはいえまだその輝きを解き放ち切れてるとはいえない。今回のグリープリーグ突破は困難といわざるを得ない。

グループF:

ベルギー:ベルギー代表にはいまもなおチームを飛躍へと導けるだけの、ワールドクラスの選手がそろっている。ただそれでも優勝にまで手が届くほどかという点になれば、そこには疑問符がつくと言わざるを得ない。

クロアチア:クロアチア代表は素晴らしいクオリティを兼ね備えたチームだ。どのチームにとっても対峙することが厄介な相手である。おそらくはベスト8入りまでは手堅いところだろう。

カナダ:デイヴィースやデイヴィッドといった一流選手も擁する、カナダ代表。ただ国際的にみて経験値の浅さが目立つことからも、予想としてはやはりグリープリーグ敗退といったところか。

モロッコ:モロッコ代表を過小評価すると驚きを覚える人もいるかもしれないが、ただ良い結果を出すためにはトップレベルのパフォーマンスを発揮できなくてはならず、おそらくは決勝トーナメント進出は困難だろう。

グループG:

ブラジル:ブラジル代表は決してネイマールだけのチームではない。今回のチームは個人の集まりではなく、本当の意味でのチームとなっており、あくまでその目標はワールドカップ優勝ということになる。

スイス:決勝トーナメントへと進出するのに必要なものは、スイス代表には確実に備わっている。うまく事が運べばベスト8入りも夢では無いだろう。ただ逆にうまく事が運ばなければ、グループリーグで姿を消す可能性もまたあるチームではあるが。

セルビア:高いレベルのストライカーを擁するセルビア代表は、決して侮ることのできないチームだ。決勝トーナメント進出は可能なだけの力を備えており、さらに運も味方していくならばそれ以上の結果がまっている可能性はある。

カメルーン:今回は総じて見て、カメルーン代表には力不足の感が否めず、ワールドカップでは何とか勝機を見出していければというところだろう。グループリーグ突破は厳しい。

グループH:

ポルトガル:クリスチアーノ・ロナウドがワールドカップの頂点に立つことは、おそらく今回もないはずだ。ただチーム自体は充実しており、ベスト8入りは現実的な目標だとは思われる。

ウルグアイ:伝統的にウルグアイ代表というのは、調子に乗ったときには本当に厄介な相手となるチームだ。ただそれだけの危険性をもったチームではあるものの、それでも準々決勝より先はあまり望めない。

ガーナ:確かにこのチームには才能は揃っている。だがグループリーグ突破を果たせるだけのポテンシャルがあるかといえば、それはまだないだろう。

韓国:チーム全体を見た時に「!」マークをつけるには、物足りなさ感があることは否めない。したがって状況的にみて、グループリーグ敗退が危ぶまれているとはいえるだろう。