アストロズサイン盗み、アルトゥーベは潔白報道を拒否 米記者証言「彼は頼んできた」
アストロズのアルトゥーベは「サイン盗みに関与していなかった」
米大リーグで今季ワールドシリーズを制覇したアストロズのホセ・アルトゥーベ内野手に関する裏話が飛び出した。2019年以降に話題となったサイン盗み騒動を理由に多数のブーイングを受け続けてきたスーパースター。名将ダスティ・ベイカー監督が潔白だったことを証言した。さらに潔白を口外することを止められていたという新事実を18日(日本時間19日)に米メディアが報じている。
サイン盗みが行われていたとされているのは17年。球界を揺るがす事件が明るみになったのが19年11月だった。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」はこの日、「ダスティ・ベイカーが野球界全員が求めていた勝利の文化を、アストロズにもたらす助けとなった」との見出しで記事を掲載。ピーター・ギャモンズ記者が、ベイカー氏が新監督に就任した当時のことをこうつづった。
「ダスティ・ベイカーのアストロズの監督としての初日は、2020年スプリングトレーニングの初フル練習の日だった。前年の11月12日にサイン盗みの報道が出て、この初日もその話題で持ちきりだった」
練習が佳境に入る中、同記者は選手たちにクラブハウスへ招かれたという。内部の様子を明かした。
「彼らは沈んでおり、明らかに自責の念に駆られていた。しかし、選手、コーチ、組織内の多くの人が私にアルトゥーベはサイン盗みに関与していなかった、と話した。これを彼(アルトゥーベ)に話すと、彼は丁重にそのことについて話すのを断り、そのことについてテレビで話したり、記事に書いたりしないでほしいと私に頼んだんだ。『それは僕のチームメートへの裏切りになる』と言ってね」
これまでもチームメイトはアルトゥーベの潔白を主張していた。これに加え、同記者に対して、アルトゥーベ本人が自分の潔白を報じないよう口止めしていたという。
同記者「アルトゥーベは特別扱いを望んでいない」
当時は大騒動に発展し、選手たちは多くの球場でブーイングを受けた。17年ワールドシリーズでアストロズに敗れたドジャースの本拠地では特に大批判が勃発。ギャモンズ記者は、記事でこう続けている。
「(当時から)2年が経っても、彼(アルトゥーベ)はまだ特別扱いされるのを望んでいない。しかし、彼とブレグマンが上層部から選手を代表してスキャンダルについて話すことを求められた時も、ボストンやニューヨークのファンから最も低俗な扱いを受けていた時も、彼は決して2017年の本拠地と敵地でのOPSの差において、ゴミ箱を叩く音が聞こえない敵地の方がOPSが200ポイントも高いことを指摘したりしなかった」
当時は中堅後方に設置されたカメラで捕手のサインを確認し、ゴミ箱を叩いて伝達していたとされている。アルトゥーベの17年は本拠地が打率.311、OPS.834、敵地が打率.318、OPS1.082。サイン盗みができない敵地での成績がよかったことを自慢しなかったという。記事では、ハンク・アーロンやレジー・スミスと一緒にプレーしていたベイカー監督の言葉を紹介。「彼は究極のチームメートだ」と称えているという。
(THE ANSWER編集部)
