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 バイエルン・ミュンヘン史上最年少でのブンデスリーガデビューを果たし、先日には今季ブンデス初出場を果たしたばかりの16歳、パウル・ヴァナーが更なるキャリアアップを果たそうとしている。オーストリア代表ラルフ・ラングニック監督はこのたび、同選手をA代表へと初招集することを決断。

 これまでは一貫してドイツユース代表としてプレーしてきたヴァナーだが、ドルンビルン/フォアアルベルクに生まれ、ドイツ人の父とオーストリア人の母をもち、オーストリアには今も親族が住んでいることなどからも確かな思い入れもある。

 なお「今回はオーストリア代表について、選手やラングニック監督を中心とするコーチ陣ら、より理解を深めていく機会としたい」考えを、オーストリアサッカー協会は説明。チームと共に練習はするが国際マッチには出場しないことで合意、あくまで恒久的な代表入りへのプレッシャーかけるつもりはない。

 本来ならばドイツU18代表でプレーするはずのヴァナーにとって、今後も引き続きドイツ代表という選択肢は残しておきたいものの、一方でオーストリア代表はU21代表さえも飛び級という形でA代表に招集。ドイツサッカー連盟としても引き抜きとならないよう、決して気を抜くようなことがあってはならないだろう。