「面白すぎる」客待ちタクシー対策の「ユーモアある看板」SNSで話題に「センスあるわ」と反響大
客待ちタクシー対策の「看板」が話題に!
街中では、普段見かけることのない看板を見かけることがあります。
なかでもSNSでは、京都駅周辺に設置されているある看板について、話題を集めています。どういったものなのでしょうか。
SNSでは1枚の写真とともに「どこでも客待ちするタクシーに立ち向かうべく晒し上げ看板がたっていた」という投稿が話題に。
【画像】京都市内に設置されている客待ちタクシー対策の「ユーモアある看板」画像で見る(8枚)
写真の看板には、歩道側には停車しているクルマが見えるよう窓枠が設けられ、「この窓から見えるタクシーは違法停車中です」との説明書きが記載されたデザインとなっています。
この投稿にほかのユーザーからは「良いわーセンスあるわー」「考え抜かれた案ですね」「京都らしい」「かしこいなあ」「優秀。ユーモアがあっていいね」と多くの反響が寄せられています。
実はこの看板は、NTTデータ経営研究所が「ナッジ」を活用した実証実験で立てたもの。目的は、京都市中心部を横切る四条通のタクシーの駐停車マナー向上です。
ナッジは、「nudge=肘でそっと押す」という原義の通り、禁止や罰金ではなく、認知バイアスなど人間の意思決定特性を踏まえた「ちょっとした工夫」で、人々の行動に変化を促すというもの。今では世界各国の行政や企業で活用が進んでいます。
実験の舞台である四条通では、交差点や横断歩道付近、本線上で一部タクシーによる客待ち停車などの道路交通法違反が多く発生。
これらが渋滞や、路線バスの発着の支障などにつながっていました。
ナッジを活用したこの看板は四条河原町交差点南東角に設置されています。上記の歩道側のデザインに加えて、車道側は窓枠の横に「ドライバーさん違法停車みんな見てますよ」という説明が書かれ、上には大きな目のイラストが描かれています。
実はこの看板を設置したことで、違法停車時間の平均が設置前の約45分から、設置後は約5分と、約9割減少したことが2022年5月末に明らかとなっており、一定の効果があることが分かっています。
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認知バイアスを踏まえた看板ですが、ちょっとした工夫で大きな効果があったといえるでしょう。
今回の投稿で、ユーザーからは「都内にもぜひ設置してほしい!」「もっと広まってほしい」など、多くの反響が寄せられました。