【▲ 国際宇宙ステーションを離れる有人宇宙船「ソユーズMS-21」(Credit: NASA TV)】


日本時間9月29日、ロシアの有人宇宙船「ソユーズMS-21 “セルゲイ・コロリョフ”」が国際宇宙ステーション(ISS)を離れて地球へ帰還しました。


ソユーズMS-21にはロシアの国営宇宙企業ロスコスモスのオレッグ・アルテミエフ(Oleg Artemyev)宇宙飛行士、デニス・マトベーエフ(Denis Matveev)宇宙飛行士、セルゲイ・コルサコフ(Sergey Korsakov)宇宙飛行士の3名が搭乗。同船は日本時間2022年9月29日16時34分にISSロシア区画の「プリチャル」モジュールを離れて大気圏へ再突入し、同日19時57分にカザフスタン共和国ジェスカスガン南東へ着陸しました。


コマンダーを務めたアルテミエフ飛行士以下3名は、日本時間2022年3月19日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地を飛び立ち、同日からISSに滞在していました。その前月からロシアはウクライナへの侵攻を始めており、ISS到着時に3名が着用していたフライトスーツはウクライナの国旗を思わせる配色(黄色地に青のアクセント)だったことで一時注目を集めました。


【▲ カザフスタンに着陸する有人宇宙船「ソユーズMS-21」の帰還モジュール(Credit: NASA TV)】


なお、ロシアは日本時間9月21日に、MS-21のクルーと交代する3名を乗せた有人宇宙船「ソユーズMS-22 “K・E・ツィオルコフスキー”」を打ち上げました。10月3日現在、ISSには第68次長期滞在クルーとしてソユーズMS-22の3名とアメリカの「Crew-4」ミッションの4名、合計7名が滞在しています。


日本時間10月6日には宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一宇宙飛行士ら「Crew-5」ミッションの4名を乗せた有人宇宙船クルードラゴン「エンデュランス」がケネディ宇宙センターから打ち上げられることになっており、Crew-4のクルーは約6か月間のISS滞在を終えて地球に帰還する予定です。


 


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Image Credit: NASA TVNASA - Space Station (NASA Blogs)

文/松村武宏