2021年に発売された「iPhone 13 Pro」や2022年9月16日に発売された「iPhone 14」のメインカメラの画素数は12メガピクセル(1200万画素)にとどまっているのに対し、「iPhone 14 Pro Max」は48メガピクセル(4800万画素)にまで上がっています。このカメラ性能を確かめてみるべく、iPhone 14 Pro Maxでいろいろなものをパシャパシャと撮影してみました。

iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Max - Apple(日本)

https://www.apple.com/jp/iphone-14-pro/

Appleは2021年にリリースされたiOS 14.3以降を搭載したiPhone 12 Pro以降のProモデルで、RAWデータでの写真撮影が可能になる「ProRAW」という機能を実装しています。iPhone 14 Proでは、このProRAWかつメインカメラで写真を撮影すれば、48メガピクセルの解像度の写真撮影が可能です。ProRAWは購入時にオフになっているため、利用したければ設定の変更が必要。まずは「設定」アプリの「カメラ」を選び……



「フォーマット」を選択。



「写真撮影」の項目にある「Apple ProRAW」をタップしてオンにします。



カメラアプリを開いて右上の「RAW」をタップし、斜線が消えればProRAWを利用できます。



これ以後に掲載する写真について、トリミング・圧縮以外の加工は特に行っていません。以下はiPhone 14 Pro Maxでサンドウィッチを撮影した様子。上がProRAWオン、下がProRAWオフのものです。ProRAWで撮影した写真の解像度は8064×6048で、ファイルサイズは9.86MB。ProRAWオフで撮影した写真の解像度は4032×2268で、ファイルサイズは2.84MBでした。



同じ要領で駅構内を撮影。なお、超広角レンズや望遠レンズ、ナイトモード、フラッシュ撮影、マクロ撮影で撮影した写真は48メガピクセルではなく12メガピクセルで保存されます。



次にProRAWオフでスイーツを撮影。緑色のソースにかかる光や、ミントの茎から葉までのディテールを細かく捉えられた印象です。



次に道ばたの花を2倍に拡大し撮影してみました。ProRAWは1倍以外の倍率に対応しておらず、2倍望遠の写真は48メガピクセルのメインカメラで撮影した写真のうち12メガピクセル分をトリミングしたものです。



次に「iPhone 14」と「iPhone 13 Pro」を用意し、iPhone 14 Pro Maxと性能を比較してみました。3機種のカメラはこんな感じに付いています。iPhone 14 Pro Max(左)とiPhone 13 Pro(中央)は3基、iPhone 14(右)は2基搭載。iPhone 14 Pro Maxのカメラのうちメインカメラのみ4800万画素に向上しており、望遠カメラ・超広角カメラは1200万画素で据え置きです。



先ほどの花をiPhone 13 Proでも撮影し、比較してみました。写真下部のバーを右に動かすとProRAWオフで撮影したiPhone 14 Pro Maxのもの、右に動かすとiPhone 13 Proのものが確認できます。



次に2倍で撮影。花の輪郭など細かい部分はiPhone 14 Pro Maxがうまく詳細を捉えています。



3倍。



超広角カメラで0.5倍にして撮影しました。



次はiPhone 14も用意して比較。以下の画像は左がiPhone 14 Pro Max、中央がiPhone 13 Pro、右がiPhone 14で撮影したものです。まずは0.5倍の写真。



1倍



2倍



3倍



5倍の写真。iPhone 14は望遠レンズを搭載していないため、静止画を撮影できるのは5倍までです。



以下は左がiPhone 14 Pro Max、右がiPhone 13 Proで15倍に拡大し撮影したものです。



次はやや薄暗い店内で飲み物を撮影。上がiPhone 14 Pro Max、中央がiPhone 13 Pro、下がiPhone 14です。



同じものをフラッシュを炊いて撮影した様子です。



次に暗所でフィギュアを撮影してみました。



同じものを、暗所の撮影を強化するiPhoneの「ナイトモード」を使用して撮影してみました。撮影時間は最大(1秒)にしています。



さらにフラッシュありで撮影したのがこれ。比較すると、ナイトモードが自然な明るさを実現しているのが分かります。



次に暗闇でオブジェクトを撮影。



ナイトモード



フラッシュです。



今度は暗い場所で駅のロータリーを撮影。0.5倍です。



1倍



2倍



3倍



5倍



15倍です。



3機種を比較すると細かい部分に違いが現れやすく、iPhone 14 Pro Maxはより細部までしっかり捉えられているイメージ。暗い場所での撮影やフラッシュ使用時の撮影もよりきめ細やかな部分が強調されていました。

この後、3機種で動画を撮影してみた記事を掲載する予定です。