元汚部屋・平野ノラさんが最初に捨てたもの。片づけで人生が一気に好転
バブリーキャラが大人気のお笑い芸人の平野ノラさんは、片づけの達人としても知られていますが、元汚部屋の住人だったそう。そんなノラさんが片づけを始めたきっかけや、ものを捨てて変わったことについて教えてもらいました。
片づけると、やるべきことがシンプルになる
著書『部屋を片づけたら人生のミラーボールが輝きだした。』(KADOKAWA刊)で、すっきりと片づいた自宅を公開している平野ノラさん。
「部屋をきれいにしたいと考えている方はもちろんですが、これから自分の人生をどう生きよう、どうしたら自分を生かせるんだろうとモヤモヤしている方たちに読んでいただけたらうれしいです。片づけって、私にとっては開運術。なんだかうまく回らないと悩んでいるときは、部屋の中も散らかりがち。余計なものを捨ててすっきり片づければ、自分のやりたいことややるべきことがシンプルに見えてくるんです」
●迷える20代のころは、汚部屋の住人だった
そう話すノラさん自身も、芸人になる夢をあきらめ、どう生きるべきか悩んでいた20代の頃は、汚部屋の住人だったといいます。
「自分になにが向いているかわからず、資格の勉強を始めては挫折し、使わなくなった道具ばかりたまるいっぽうで…。部屋の中は足の踏み場もなく散らかってしまい、仕方なくお風呂のフタに食事をのせて食べたりして、本当にすさんだ生活をしていました(笑)」
そんなとき、片づけの本に出合い、「これかもしれない!」とピンときたのだそう。
「まずはペットボトルとか、あいたお菓子の袋とか、ゴミを捨てるところから始めました。当時はゴミをゴミと認識できないほど、ひどい状態だったんです。そこから、使っていないたくさんのものを処分してすっきりしたとき、やっぱり芸人になる夢をあきらめたくないと強く思いました」
そして、31歳で再び芸人の道を目指すことを決意。その後も、ブレイク前にバブリーネタ1本に絞ろうと決意したときなど、人生の大きな節目の前には、大きな片づけがあったといいます。
●出演作のDVD300枚を処分したら、新たな幸せが舞い込んだ
「コロナ禍になってからも、一度大きな片づけをしました。これまでずっとためてきた自分が出演したテレビ番組を録画したDVDを約300枚、すべて処分したんです。デビュー当初は見返して次につなげたりしていましたが、その後は1度も見返していないことに気がついて。ずっと録画して持ち続けていたのは、この番組には2度と出る機会がないかもしれないとか、がんばった証だからとか、どこか不安な気持ちがあったのだと思います。でも、これからはもっといろんな活躍の仕方があるし、どんなところでも輝ける自分になろうと考えを変えて、思いきって捨てたら、すごくさっぱりしましたね。毎回録画する負担からも解放されて」
その後、これまでとは違う分野の仕事が舞い込み、プライベートでも変化が訪れました。昨年春、第一子となる女の子を授かったのです。
「片づけを通してこれまでの生き方を見直したとき、自分の暮らしのなかに子どもが入るスペースができたのだと思います。子どものためとか、なにかのためにスペースをあけようと片づけるというよりは、片づけが先にあって、そのあいたスペースになにか新しい幸せやワクワクが舞い込んでくる、そんなイメージです」