「ずっと照れてました」高杉真宙、撮影時の心境を告白。映画『いつか、いつも……いつまでも。』試写会レポ

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取材・文・撮影:渡邊玲子
編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部

見た目は憧れていたあの人と“ソックリ”だけど、中身は“理想と真逆”の女性と出会い、偶然のいたずらでひとつ屋根の下で暮らすことになった主人公の恋模様と家族とのつながりをハートウォーミングに描いた映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』が、10月14日(金)より全国公開されます。

■キャストが撮影の心境を告白する場面も

公開に先立ち9月18日、東京・新橋のスペースFS汐留で、完成披露試写会が開催され、上映前には、主人公・俊英役を務めた高杉真宙さん、ヒロイン・亜子役を演じた関水渚さん、おせっかいな家政婦役を演じた芹川藍さん、俊英の元婚約者役の小野ゆり子さん、メガホンを取った長崎俊一監督が登壇。映画に込められた思いや、撮影秘話を明かしてくれました。

当日は台風が接近するあいにくの雨模様でしたが、会場は上映を楽しみに待ちわびる多くの観客でにぎわい、壇上に次々とゲストが登壇するや、大きな拍手が沸き起こりました。

好きだった女性とよく似た亜子との同居がきっかけで、思わぬ展開に発展する……という設定について「そこから相手を知っていくところがすてきだなぁと思いながら演じました」と話した高杉さん。亜子に惹かれながらも、いわゆるツンデレの“ツン”多めのキャラクターを演じるにあたり、「あまりにも普段の僕とは言い回しの違う部分が多かったので、どんなふうに言えばいいのか戸惑ったところもありました」と当時の心境を告白しました。

とはいえ本番では「Sっ気たっぷりにやりました。なかなか“高杉真宙”からSっ気なんて(言葉は)出てこないですしね(笑)。ありがたいというか、ちょっと楽しくやらせていただきました」と、新境地を切り拓いた撮影だったことも明かしていました。

かたや、ヒロインを演じた関水さんは「自信のなかった亜子が、自分自身を解放させ、周囲に認められることで幸せになっていったように、撮影中は私自身も役とリンクするように幸せを感じて、毎日すごく楽しかったです」と、充実した撮影を振り返りました。

また、二人の間に芽生える恋心を描いたシーンについて高杉さんが「ずっと照れてましたね。そりゃもう。シーンとして、どうしたら違和感なく見えるのかなぁと考えて、演技ってムズいな〜と思いながらやっていました」と明かすと、すかさず関水さんも「私も、もちろんめちゃくちゃ照れました(笑)」と、当時の心境を語ってくれました。

長崎監督は本作の見どころについて「何気ない小さな出来事が積み重なっていく展開で、俳優の皆さんたちによって命が吹き込まれたお陰で豊かなものになった。それを楽しんでもらえたらなぁと思います」と語り、「ラブストーリーではあるんですが、“本当の恋”が始まるまでのお話でもあります。その辺の表現を感じ取ってもらえたらうれしいです」と会場に呼び掛けました。

イベント終盤には、本作の主人公俊英が、海辺の町の”診療所の医師”ということにちなみ、公式SNSで全国から募集したリアルな”お悩み”をキャストが診断する企画も開催。

映画のタイトルにちなみ、「『いつも』するお仕事を『いつまでも』ミスなくこなすためのアドバイスをいただきたい」というお悩みに対して、芹川さんが「ミスをしないようにと思っていると必ずミスするから、ミスしてもいいやくらいに思っておいた方がいいかもしれないですね」と促すと、高杉さんは「大切なのはミスをした後ですよね。どうそのミスを取り返すのかを考えるようにしています」と真摯に答えていました。

また「カメラの前で自然な笑顔が作れない」というお悩みに対しては、関水さんが「場数だと思います。私も苦手だったんですが、高校生の時から上手な子は毎日撮ってるんですよね。カメラの角度を研究したり……。練習なんだと思います」と自身の経験をもとにリアルに回答。高杉さんから「マジのやつ過ぎない(笑)?」と突っ込まれ、会場から笑いが起こりました。

そして最後に高杉さんは「この映画は、家族や人との絆が再確認できる映画でもあります。今は人との繋がりをなかなか感じることができないと自分も感じているので、この映画で改めて人と食事をすることの素晴らしさや、感謝の心を持つことの大切さを思い出して、ほっこりと温かい気持ちになってもらえたらうれしいです」と話し、イベントは幕を閉じました。

■はたらくmuseの感想を紹介!

完成披露試写会にはマイナビウーマン読者アンバサダー「はたらくmuse」も参加。映画を見た2人の感想を紹介します!

華原萌さん(広報職、司会業/29歳/@moe0521)

人の温かさに笑って泣ける!

家族で食卓を囲む、友人と他愛のない話をするなど、何気ない日常を大切にしたいと思えました。

そして自分の心も大切にしたくなりました。人生においての大切な決断のタイミングって沢山あると思うんです。そういう時ほど諦めたり周りに流されたり世間体を気にしたりせず、後悔しないように私の気持ちを1番に考える勇気が必要だと思いました。

じいさんやきよさんがいつも俊英さんと亜子さんを見守ってくれて、ピリッと気まずくなりそうな瞬間も、叔母さんが嵐のようにやってきて明るく吹き飛ばしてくれて、クスっと笑えてジーンと泣けて……。人の温かさに笑えて泣ける映画です。

ゆみてぃーさん(営業事務職/34歳/@yumitty24)

“絆”や“縁”について考えさせられた

個性豊かな登場人物で、笑いあり、涙ありのステキな映画でした。

いろいろな縁があって。いろいろなタイミングがあって。いろいろな絆があって。

この3つを映画を見て感じました。

亜子の傷ついた心を周りのみんなが暖かく見守って、暖かく包み込んで助け合って、家族でもないのに受け入れて。その姿は見ていてほっこりしましたし、亜子のどんな行動に対しても受け入れ包み込むとしさんの優しさにも感動しました。

言葉に出さなくても2人の気持ちは通っていてきゅんきゅんする場面もあり、いろーんな気持ちにさせてくれた映画でした。それと、“食卓を誰かと共にする”ということが改めてステキな事なんだなと感じました。

家政婦さんのキャラクター、最高でした!

ぜひみなさんも劇場に足を運び、心を温まる体験をしてみてはいかがでしょうか。

『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』

海辺の町で医師として働く俊英(高杉真宙)の前に、ある日、憧れの人にソックリな亜子(関水渚)が現れる。胸ときめくも束の間、彼女の”こじらせ女子”っぷりに俊英の理想像は砕け散るが、図らずも亜子は俊英一家のもとで暮らすことに……。

悪い予感は的中し、亜子に振り回される俊英だが、諦めきれない夢と現実の間で傷ついている亜子の素顔を知るにつれて、淡々と生きていた彼の何かが変わっていく。亜子もまた、俊英たちとの“家族の食卓”にかけがえのないものを見出して――。

2022年10月14日(金)全国ロードショー

▼『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』の公式サイトはこちら
https://itsuitsu-eiga.com/

©2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会