40代50代が「髪をきれいに伸ばす」コツ3つ。美容院でのオーダーに注意
年齢を重ねると、髪の毛がパサついたり白髪が増えたりして、髪を伸ばすことを諦めてしまうことがありませんか?「3つのコツを知っていれば、大人でも簡単に髪をきれいなまま伸ばせます!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。40代50代が、髪をきれいに伸ばすコツを教えてもらいました。
年齢を重ねるほど、髪をきれいに伸ばしにくい?
さとゆみ:本日のテーマは、髪をきれいに伸ばす方法です。髪って放っておけば伸びていくわけですけれど、年齢を重ねるほど「よい状態」で伸ばしていくの、難しいなって感じます。
八木ちゃん:その通りなんですよね。髪をきれいに伸ばすには、いくつかのコツがあります。今日は、それをお伝えしていきます。
●1:髪を軽くしすぎない
八木ちゃん:まず、レイヤー(段)を入れすぎないこと。髪を軽くしすぎないこと。
さとゆみ:量感を残しておいた方がよいということですか?
八木ちゃん:そうです。とくに大人女性の場合、表面の毛にツヤがないと、疲れた印象になりやすいので、レイヤーを入れすぎないのがコツなのです。
さとゆみ:軽くしすぎないというのは?
八木ちゃん:すきバサミで量を減らしすぎると、スカスカした印象になってしまいます。大人女性の場合、ふっくらボリュームがある方が、髪が健康的で元気に見えるので、すきすぎには注意しましょう。
さとゆみ:そういえば、お客さまから、「軽くしたいと言ったら、スカスカになっちゃった」という話をよく聞きます。
八木ちゃん:「軽くしたい」という言葉に、お客さまと美容師の間にズレが生まれたのかもしれません。お客さまは「軽やかな印象に」というつもりだったのに、美容師が「物理的に量を減らしたいのだな」と受け止めたという話はよく聞きます。
「軽やかな印象」にするには、カラーを明るくしたり、浮遊感を出すパーマをかけたり、いろいろ方法はありますが、それを「物理的に軽くしてあげよう」と考えた美容師が、いっぱい「削ぎ」を入れてスカスカになってしまったのでしょうね。
さとゆみ:「軽くしたい」は、双方がすれ違いやすい言葉なので、きれいに伸ばしたいときはお互いのイメージをしっかりすり合わせしていくとよいですね。
八木ちゃん:もうひとつ、サロンでの施術でいうと、「リタッチ」を上手に使うのをおすすめします。白髪染めなど、1か月に1回程度カラーリングをしている人も多いと思いますが、毎回全頭をカラーリングすると髪への負担も大きくなります。伸びてきた根元だけを染める「リタッチ」メニューを上手に使うのがいいですよ。
さとゆみ:私も、普段はリタッチ、全体を染めるのは半年に1回くらいにしています。
●2:自分の髪質に合ったシャンプー&トリートメントを使う
さとゆみ:自宅でのケア方法で気にすべきことはありますか?
八木ちゃん:自分に合ったシャンプー&トリートメントを使うのが、とにかく大事です。お客さまとお話をしていると、意外と自分の髪質を勘違いされていたり、合っていないシャンプーを使ったりされている方が多いと感じます。
さとゆみ:シャンプーやトリートメントは、口コミや売れ筋を気にしやすいけれど、自分の髪質と違う人の評価ってあまり意味がないですよね。
八木ちゃん:そうなんですよ。ですから、まずは自分がどんな髪質か、担当の美容師に聞いてみてください。
さとゆみ:そういう相談をすると、美容院でシャンプーを買わなきゃいけなくなりそうという声も聞くのですが。
八木ちゃん:私たちも押し売りなどはしないので、まずは、どんなものが合うかだけでも聞いてもらえたらと思います。
さとゆみ:オーガニックやノンシリコンのシャンプーを使って、髪がパサパサになっちゃったという話も聞きます。
八木ちゃん:オーガニックを否定するわけではないのですが、髪質によっては、オーガニック成分だけでは髪がまとまらない方もいらっしゃいます。きれいな状態で伸ばすためにも、自分に合ったシャンプー選びは大切です。
●3:髪を自然乾燥しない
八木ちゃん:自然乾燥をしないことも重要ですね。
さとゆみ:大人の女性たちの中には、「ドライヤー=髪が傷む」と思っている人も多いですが…。
八木ちゃん:むしろ、「髪が濡れている」状況のほうが、髪は傷みます。生乾きも雑菌が生まれるもとになりますし、濡れたまま寝ると摩擦で髪がかなりダメージを受けてしまいます。
さとゆみ:シャンプー後はしっかり乾かす習慣をつけるといいですね。アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)などを使うのもいいと思います。
八木ちゃん:髪がやせてきたと思ったら、育毛ケアの成分が入ったものを使うのもいいですよ。マッサージをして、血行を促すように使うのがコツです。
さとゆみ:私自身は、最近発売になったばかりの抗酸化作用のあるミストなどにも注目しています。頭皮から髪はひとつながりですから、頭皮のケアもって大事ですよね。
●寝るときのひと工夫も効果的!
八木ちゃん:ちなみにゆみさん、寝るときってどうしていますか?
さとゆみ:シルクの枕がいいとよく聞きますよね。シルクの寝るとき用のハットも時々使います。髪がからまらないので、髪のダメージが気になる人にとくにおすすめです。