50代で「手放してラクになった」台所用品4つ。炊飯器もトースターも捨てた
便利だと思って買ったキッチングッズ。でもそれがキッチンを狭くしていたり、逆に面倒を生む原因になっていることも。ライフオーガナイザーの下村志保美さんが、なくてもよかった、手放してラクになったキッチングッズについて教えてくれました。
じつはいらなかったキッチングッズと、ムダだけれど残したもの
便利グッズはどんどん使って家事をラクにすることも一つの方法ですが、持たないことで家事がラクになるものもあります。
今日は、私が手放してラクになったキッチングッズを紹介します。
●1:炊飯器
数年前に炊飯器が壊れたとき、試しに圧力鍋で炊いてみたら短時間でふっくらおいしいご飯が炊き上がりました。
炊飯器を買おう、買わなくちゃ…と思っている間に鍋炊飯に慣れてしまって、慣れてしまえば炊飯器と違って内ブタを洗う手間もありませんし、なにより炊飯器ひとつ分キッチンにスペースができます!
現在は圧力鍋でなく、もっと洗う手間がラクになる普通のお鍋で炊いています。
タイマー炊飯ができないのはちょっと不便に思うこともありますが、急ぎのときは圧力鍋で炊けば、蒸らしを含めて10分で炊き上がるので問題なし。
●2:オーブントースター
パンをトーストしたりグラタンを温めたり、オーブンを使わなくても手軽にできるオーブントースターは必須のアイテムと思っていました。
でもじつはフライパンでもトーストはできますし、魚焼きグリルでグラタンも揚げ物も温めることができます。私の生活には、オーブントースターじゃないとできないことがないことに気がつきました。
●3:卵焼き用の四角いフライパン
私自身は不要だと思っていた卵焼き器。家族は「これがなくちゃ」と思い込んでいたようで家族は使っていました。
しかし丸いフライパンで焼いて両端を切り落としたら問題なし。家族へのお弁当であればこれで十分です。
●4:オイルポット
油を再利用しなくちゃもったいない、そう思っていましたがそうそう揚げ物をする機会もなく、炒め物などで油を使う機会も減りました。
一度使った油はどんどん酸化が進みますので、健康のことを考えると一回一回交換した方が気持ちいいし安心です。
なによりオイルポット自体がベタベタし置き場の掃除も大変。これらのメンテナンス、フィルターの交換やコストを考えると、使った油は都度使い捨てにすることにしています。
ムダと思われても愛用しているキッチングッズ
一方で、専用のキッチングッズをなくしてすごくミニマリスト的にものを減らしているのかというと、そうでもないことに気づきました。
●あえて残して使っているものは?
千切りキャベツがラクにできるスライサーやサラダスピナー、栗の皮をむくだけの皮むき器…。
これらは「それ本当に必要?」と片づけのプロ仲間にクスッと笑われるようなものも。
調理中に便利なキッチンバサミは3つ、無印良品のシリコンスプーンも3つ…と自分が本当に便利だなと思うものはそろえ、活用しています。
●「なんとなく」が片づかない原因に
実家の母が使っていたから、そういうものだと思っていたから、ネットで見てよさそうだったから…。そうやって「なんとなく」ものを持っているし、「なんとなく」ものが増えていき、片づかない原因になっていることは多々あります。
無理に捨てよう、減らそうとするとストレスが溜まりますが、ぜひ「本当に自分の暮らしに必要なのか?」と今一度考えてみると、案外「いらなかった」ものが見つかるかもしれません。