玄関に土間収納をつくるプランが人気です。今回は、あえて4畳もある広い土間収納をつくった事例を紹介します。自転車を5台収納、靴棚や衣類をかけるスペースがあるうえに、食材宅配サービスのボックスやアウトドア用品も収まる余裕が。また、トレーニングスペースとしても活用できます。

家づくりでこだわったのは玄関脇の「広い土間収納」

わが家は夫婦と子ども4人の6人家族。2年前にハウスメーカーで家を建てました。家を建てる際に筆者がこだわったのは、広めの土間収納です。

以前住んでいた戸建てには、土間収納はなし。いつも玄関にはものがいっぱいで、筆者はストレスになっていました。夫が通勤で使う自転車、子どものキックボード、食材の宅配ボックスなどが置ききれずに、廊下にはみ出すことも。

そこで、新居では、夫の自転車を収納することを前提に、土間収納のプランを練りました。場所は、玄関の隣に。自転車を出し入れしやすいよう扉は引き戸にし、細部まで設計士と調整してつくっています。

土間の広さは一般的には1〜2畳あれば十分とも言われていますが、筆者はあえて約4畳に。収納したいと思っていたものが、たくさんあったためです。

 

自転車やレイングッズ、宅配サービスのボックスも収納!

土間収納をつくる際は、なにを収納する予定なのか、事前に家族で相談をしました。どんなものかリストアップすると、以下のようになります。

・自転車5台
・自転車の修理グッズ
・コートやレインコートなど玄関で着脱する衣類、帽子
・傘
・食材宅配サービスのボックス(不在で受け取れなかった場合)
・ゴミ(ゴミ回収日まで一時的に置いておく)
・灯油缶
・キャンプ用品、バーベキュー用品
・子どもの遊び道具(シャボン玉・スコップ・プールなど)
・虫よけスプレー
・ほうき、ちり取り

土間収納に置きたいものは、結構たくさん! これらを収納するために4畳必要になりました。

ちなみに現在、自転車は夫2台、筆者1台、子ども用2台が収まっています。筆者には4人子どもがいるため、下の2人がもう少し大きくなったらさらに増える可能性も。
 

自転車が趣味の夫は、雨の日に自転車のトレーニングをすることもあります。

以前の家では、使っていない部屋をトレーニングルームとして活用。自転車を移動させるのが大変でした。外で使う自転車を、室内に持ち込むことに抵抗感も…。

そんなこともあり、新居では土間でトレーニングすることを想定。スペースを確保しました。

壁紙は汚れに強いものをチョイス!換気扇も設置

壁紙は、自転車を壁かけするつもりだったので、汚れに強いものを選択しました。また、靴や自転車など、外で使ったものをしまうため、湿気やにおいについて考慮。換気扇を設置しています。

 

土間空間の壁のひとつは、衣類かけを設置しました。上着やレインコートをかけるスペースに。

別の壁には、収納棚をつくりつけています。ちなみにここには、100足以上の靴が収納可能。現在、収納棚のうちの半分に靴を、残りに小物を収納しています(冒頭の写真参照)。

棚は可動式なので、間隔調整が可能。将来子どもが成長し、靴が大きくなった際の備えもバッチリです。
 

ほかにこだわったのは、窓をつけたこと。換気ではなく、採光目的なので、はめ込み式を選択。自然の明かりが少し入るだけで、雰囲気が変わります。

意外としまっておきたいものが多い玄関回り。わが家は、広めの土間収納があることで、とてもすっきりしています。

土間収納をつくる際、事前になにを収納するのか、しっかり検討したことが実を結びました。収納スペースが使いやすいと、趣味もさらに楽しめ、とても満足しています。