浴室設備を標準仕様にして後悔。使い勝手悪い小物類にムダな機能…
住宅設備の「標準仕様」が、家族にとって必ずしも「標準」でないケースがあります。日刊住まいライターは3年前に、ハウスメーカーで家づくり。浴室設備には標準仕様を選択して、カウンターや小物入れなどの付属品を設置しました。しかし、住み始めてみるとデメリットが気になるように。想定していた機能を使うことはなく、使い勝手もいまいち。こんなことなら、標準仕様を選ばす、マグネット式の既製品をあとづけしておけばと後悔。詳しく語ります。
浴室の標準仕様はつけて当たり前じゃない!
筆者は3年前にハウスメーカーで家を建てました、浴室の仕様を検討していたとき、「標準仕様の付属品を採用しない」という考えは、まったくありませんでした。
「標準仕様」ですからついてきて当たり前、不要なものなどないだろう…。採用しないという発想がなかったので、もちろん、ハウスメーカーの担当に打診もしません。
そして、標準仕様で工事が進むことに。しかし、ネットを見ていたら、「付属品は不要なので採用しませんでした」という方がいてびっくり。「標準仕様はつけて当たり前」という、筆者の中の常識がくつがえされました。
浴室の壁にマグネットがつかないと勘違いしていた
じつは打ち合わせ中から、山崎実業などでマグネットの棚やボトルホルダー、さらに風呂のフタのスタンドまであることは知っていました。この手のものを使えば、標準仕様でついてくる付属品は不要になります。つけられたら便利だろうな、という思いもありました。
しかし、「本当に、浴室の壁にマグネットがつくのか」という疑問があったの事実。ちゃんと、自分が採用するシステムバスについてリサーチしておけば…。
実際にわが家ができて、マグネットがつくか試してみると、ちゃんとつくではありませんか!
取りはずせるのがウリなのに、現実にその機会はない
筆者宅の浴室に付属しているものは、カウンター、タオルハンガー、3段小物入れ、シャワーホルダー、鏡、風呂フタストッパーの6種類。
このなかで取りはずしできるものは、カウンターと3段小物入れです。
最近の浴室は「取り外して掃除できる」をウリにしているので、頻繁にはずして掃除するものかと思いがち。ですが、実際にはずして掃除する機会はとても少ないです。上にものを載せて使うものなので、「ものすべてどかす+取り外す+再び装着する+ものを戻す」と手間が非常にかかるからです。
掃除頻度としては数か月〜半年に1回くらい。マメな方はもっと頻繁に取りはずすかもしれませんが、筆者ははずさずに、表に出ているところだけ掃除して、すませてしまうことが多いです。
取りはずせない付属品は、取りつけ位置を変えられない
タオルハンガー、シャワーホルダー、鏡、風呂フタストッパーは固定されていて取りはずしできません。
ネジで固定されているので、わが家に不要だと思っても、容易にはずせません。タオルハンガーは子どもたちも使うので、もう少し下についていたら便利だったのに、とよく思います。
シャワーホルダーについては大きな不満はないものの、上下にスライドできる機構がついているため、ボタン部分に水アカがたまりやすく汚れが目立ちます。また、鏡は放っておくと、白い水アカが取れにくくなります。
最初から採用せず、もっと小さくてマグネットで簡単につけられるものを、あとづけしてもよかったなと思っています。マグネット式なら、場所の変更が簡単にできるし、掃除も簡単だったはず。
付属品は取りはずしできても、部品の一部が残る
ちなみに、取りはずしできる付属品であるカウンターと3段小物入れ。不要ならはずした状態で浴室を使うことも可能です。しかし、浴室壁がフラットにはなりません。引っかけるための部品は残ってしまいます。当然、マグネット収納に変更したところで、これらはそのまま…。
付属品のことをなにも考えずにつけた結果、いろいろと後悔することになりました。浴室の付属品はすべて必要なものなのか、取りつける前に、今一度検討することも必要だと思います。