ヤンキースのアーロン・ジャッジ(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

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ローゼンタール記者が「優勝争いしているチームの選手が好ましい」

 エンゼルスの大谷翔平投手は2年連続MVPを獲得するのだろうか。シーズンも終盤となり、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の“MVP論争”もより熱を帯びている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の記事で、ケン・ローゼンタール記者が、各MLB表彰をランク付け。MVPについても見解を述べた。

 全米野球記者協会(BBWAA)の投票権を持つメンバーが決断する賞として、両リーグのサイ・ヤング賞や新人賞、最優秀監督賞、そしてMVPがある。ア・リーグのMVPについて「ヤンキースファンはこれが最も簡単な判決だと主張するかもしれない。アーロン・ジャッジはア・リーグ記録(61本塁打)にあと2本に迫り、ここ75年でたった5人目の3冠王に挑戦している。私がMVPに投票するときは、優勝争いしているチームの選手であるほうが好ましいと思っている。そういう選手は高いプレッシャーのもとでプレーしていると考えるからであり、ジャッジはほぼ1人の力でヤンキースの歴史的な転落を防いだ」とジャッジを高く評価した。

「それでも、ジャッジがこの賞(MVP)を失うことが想像できないのと同様、満票でMVPとなった昨季よりも優れたパフォーマンスができていると言うショウヘイ・オオタニが2位に終わるのもほぼ想像できないことだ。私の選択はジャッジだが、オオタニに驚嘆することを謝るつもりはない」

 大谷はここまで投手として13勝&打者として34本塁打をマーク。13勝目を挙げた17日(日本時間18日)のマリナーズ戦後には「投打のバランスを含めて、去年以上のシーズンを送れているのは自信になるかなと思います」と話していた。満票でのMVPに輝いた“昨季超え”の大谷と、リーグ最多61本塁打まであと2本としているジャッジ。超ハイレベルな争いは最後まで続きそうだ。(Full-Count編集部)