サッカーゲームの「FIFA」シリーズやシューティングゲームの「Apex Legends」などを販売するEAが、2022年9月30日に発売予定のFIFA最新作「FIFA 23」にカーネルレベルのアンチチートツールを導入することを明らかにしました。

A Deep Dive on EA AntiCheat for PC

https://www.ea.com/security/news/eaac-deep-dive

EA will debut new anti-cheat tech with 'FIFA 23' on PC | Engadget

https://www.engadget.com/ea-anti-cheat-tech-fifa-23-pc-kernel-191136885.html

EAによると、ユーザーに公平なプレイを保証してチート開発者と対等に渡り合うために、カーネルレベルでゲームを保護する「EA AntiCheat」をFIFA 23に導入するとのこと。近年カーネルレベルで動作するチートが大幅に増加しているため、これに対策できる唯一の信頼できる方法として、同じくカーネルレベルで動作するアンチチートツールを使用するのが重要だとEAは述べています。

このツールは対象のゲームの実行時にのみ動作し、ゲームが終了するとツールも動作を終えます。EAは「ツールはゲームのパフォーマンスにほとんど影響を与えない」としています。また、暗号化プロセスを通じてゲームに用いる情報のみを収集するため、プライバシーは保護されるとのこと。

EA AntiCheatはすべてのゲームを対象としているのではなく、各ゲームスタジオと協力し、ゲームごとにチート対策の必要性を判断しているそうです。さらにシングルプレイとマルチプレイの両方が行えるゲームでは、シングルプレイ中にもEA AntiCheatが動作します。この理由について、EAは「チート開発者がシングルプレイでゲームをリバースエンジニアリングしたり、チートツールを試したりするため、チートの開発を妨ぐにはシングルプレイでもゲームを保護する必要があるのです」と述べました。

カーネルレベルで動作するチートツールはEA以外も導入を進めており、Riot Gamesはシューティングゲームの「VALORANT」で、Activisionは同じくシューティングゲームの「Call of Duty: Warzone」などで強力なアンチチートツールを動作させ、不正なツールを使用するプレイヤーの排除に努めています。

「Call of Duty」の開発会社がカーネルレベルのチート対策「Ricochet anti-cheat」を発表 - GIGAZINE