24歳の岩崎亜久竜が後半戦も暴れる(撮影:鈴木祥)

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国内男子ツアーの「フジサンケイクラシック」が終了し、シード権を持たない選手を対象としたリランキングが行われ、後半戦の出場順位が決まった。例年、リランキングは夏と秋に2回行われているが、今年はコロナ禍の影響でこのタイミングの1回のみ。前半戦で活躍した選手は後半戦の出場権を手にし、昨年末のQT上位でも前半戦で活躍できずに後半戦の出場権を失った選手もいる。
後半戦は日照時間の関係もあって出場人数が少なくなるため、前半戦のように40位台で試合に出られるワケではない。コロナ禍前の2019年を参考にすると、「ANAオープン」はリランキング36位、「バンテリン東海クラシック」は同26位。出場人数が100人以下となる「マイナビABCチャンピオンシップ」は同10位まで。出場人数が84人の「三井住友VISA太平洋マスターズ」と「ダンロップフェニックス」はリランキング組の出場はゼロだった。
つまり、次週の「ANAオープン」以降、「日本オープン」や「ZOZOチャンピオンシップ」、「ゴルフ日本シリーズJT杯」を除く8試合中、リランキング20位前後なら3試合程度、10位以内なら6試合程度の出場が見込まれる。
リランキングで1位に立ったのは先週の「フジサンケイクラシック」で優勝争いを演じた岩崎亜久竜。今季は4回のトップ10入りで獲得賞金は2663万円余り。QTランキング16位から順位を上げた。賞金ランキングは15位で初シードも確定させているが、後半戦もさらに上乗せする機会を得た。
岩崎に続いて鍋谷太一が5位から2位、小西貴紀が14位から3位、田村光正が20位から4位と順位を上げている。もっとも効率よく順位を上げたのは「日本プロゴルフ選手権」で単独3位に入った吉田泰基。QTランキング59位だったが出場2試合で7位に浮上。初シードをかけて後半戦に臨む。
一方、QT1位だった佐藤太地は、12試合に出場して予選通過は2試合にとどまり、リランキング順位は51位。QT8位だった川上優大は61位と大きく下げて出場権を失った。
シニアと二刀流の53歳のベテラン・手嶋多一はQT45位から27位に順位を上げた。「本当は20位以内を目指していた」と先週の予選落ちを悔やんだ。秋以降もシニアと掛け持ちになるが、「出られるレギュラーは行きたい」と数試合に出場できる見込みの秋の陣で、もう一花咲かす構えだ。
なお、QT組で今季初優勝を遂げている桂川有人、河本力、大西魁斗の3人は、優勝者のカテゴリーでシード選手となったため、リランキング順位から除外されている。
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