大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さん。ここでは、そんな高見沢さんが、今イチオシの漫画を紹介! 今回は、高見沢さんも幼少期にリアルタイムで観ていたという、初代ウルトラマンの息子の運命を描いた『ULTRAMAN』です。

抗えない運命に巻き込まれる、二世の運命を描いた『ULTRAMAN』

『ULTRAMAN』清水栄一・下口智裕/著 小学館クリエイティブ刊 (1)〜(18)

初代ウルトラマンであった早田進の息子・早田進次郎は、父の体に残っていたウルトラマン因子の影響で、生まれながらに特殊な能力をもっていた。ある日、突然仕向けられた敵の攻撃により、早田親子の生活は一変していく。

 

●ウルトラマンこそ、今の世界に最も必要なヒーローなのかもしれない

主人公は初代ウルトラマンの息子。巨大化せずに戦闘スーツを着て敵と戦う斬新なコミックです。しかも単純な物語ではなく、ウルトラマン因子を受け継いだ早田進次郎の葛藤や苦悩など、一連のヒーロー漫画とは一線を画す内容になっています。当時のウルトラ怪獣と同形態の悪役も数多く登場し、リアルタイムで観ていたファンとしては嬉しい限りです。

ウルトラマンのテレビ放映は僕が小6の時でした。それまで怪獣は映画館でしか観ることが出来ませんでしたが、毎週テレビでの怪獣バトルに子供だった僕は狂喜乱舞したものです。

映画シン・ウルトラマンの大ヒットで再び初代マンが脚光を浴びています。あの弥勒菩薩にも似たお顔は、混沌の時代未来への希望を示唆しているようにも見えます。ウルトラマンは僕が幼い頃から56年間も地球を守っていますが、平和は突然前触れもなく壊れたりします。今の時代、ウルトラマンこそがこの世界に最も必要なヒーローなのかもしれません。