LIV参戦組はいつからPGAツアーに出られる?(撮影:GettyImages)

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<フジサンケイクラシック 2日目◇2日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7541ヤード・パー71>
ことの始まりは日本ゴルフツアー機構(JGTO)が今週出した通知だった。
米PGAツアーは、JGTOのツアーメンバーでLIVゴルフに出場した選手の、今年のPGAツアーが主催および共催する試合への出場を認めない決定を下した。つまりこれは、10月に日本で開催されるZOZOとPGAツアー主催の「ZOZOチャンピオンシップ」に、谷原秀人、木下稜介、香妻陣一朗、稲森佑貴のLIV組4名が出場できないことを意味する。
この決定を受けて、JGTOは、9月からPGAツアーの2022-23シーズンが開幕するのを機に、LIV出場組が今後LIVには出場しないことを前提に、PGAツアーに出場を認めてもらえないかと打診した。しかし、PGAツアーの返答は「NO」。PGAツアーは8月の「ツアー選手権」をもってシーズンが終了し、9月から新しいシーズンが始まるが、米下部のコンフェーリー・ツアーや米シニアのPGAツアー・チャンピオンズはまだ試合が続く。年末まではPGAツアーが主催する試合には出られない、という結論となった。
これまでPGAツアーでは、PGAツアーメンバーのLIVゴルフ出場選手の出場資格をはく奪してきたが、JGTOのツアーメンバーに関しても、1年単位で区切ってPGAツアーへの出場を認めない措置となる。
ここで解釈が難しいのは、JGTOのツアーメンバーがLIVゴルフにいつ出場したら、いつまでPGAツアーに出場できないのかということ。すでにLIVに出場した4選手に関しては、今年のPGAツアーには出られない。10月の「ZOZOチャンピオンシップ」、8〜11月にかけて行われる米下部のコーンフェリー・ツアーのQTもこれに入る。しかし、今後LIVに出場しなければ、来年1月の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に4選手が出場することは可能となる。
これを年で区切るのだと解釈すると、今年いっぱいはLIVに出場しても、来年からはPGAツアーに出場できるのでは? と思う人もいるだろう。しかし、PGAツアーの22-23シーズン中にLIVに出場すれば、23年いっぱいまでPGAツアーが主催する試合に出場できない。9月以降のLIVに出場すれば、来年までアウトとなるのだ。
JGTOのツアーメンバーがLIVにいつ出場したかは、PGAツアーのシーズンごとで区切り、PGAツアーへの出場の可否は年ごとで区切ることになる。ここでLIVに出場した日本勢の認識の違いが生まれた。今週、JGTOから通知が出るまでは、シーズンの切り替えを区切りとして、今年のPGAツアーおよびコーンフェリー・ツアーのQTに出場できるかもしれないと思っていたのだ。
PGAツアーはLIV排除の動きを強めており、今後また新しい処分が下る可能性もある。
<ゴルフ情報ALBA.Net>