“残念な買い物”をしないために「やめたこと」2つ。家計管理が断然ラクに
今年もあと4か月となり、年末までに少しでも家計を見直したいと思っている人も多いのでは? 今回は、家族4人暮らしで整理収納アドバイザーののぞみさんに、残念な買い物をしないために「やめたこと」について教えてもらいました。
財布と買い物の基準を決めると、家計は整う
本格的に寒くなる前のこの時季は、洋服や小物、家電や寝具など、秋冬のお買い物計画を考えるのもとても楽しみですよね。しかし、物価も徐々に高騰しているので、ムダになるお買い物はしたくない! と考える方も多いかもしれません。
整理収納アドバイザーである私は、シンプルな暮らしを目指して家を整えていくなか、お財布の中身や買い物の意識も変えていくことで、買い物の失敗をぐんと減らせるようになりました。
●1:財布をカード類でいっぱいにしない
以前は、ポイントカードをいくつも持っていましたが、いつのまにか有効期限が切れていたり、使用頻度が低くてなかなかポイントを貯められないカードが多くありました。複数所持していたクレジットカードも、お店ごとの使い分けや、各カードの支払金額を細かく把握しておくことは、なかなか難しいと感じていました。
そこで、デザインがとても気に入った、コンパクトなミニ財布に変えてみることに。持っていたカード類をすべて出して、1枚ずつ使うシーンを思い浮かべながら整理していきました。すると、いつどこでなににお金を使うことを大切にしたいのか、自分の価値観が少しずつ明確になり、不要なカード類はさっぱりと処分できました。
現在は、いちばんよく行くスーパーのポイントカード1枚と、クレジットカードは1枚だけ。スマホアプリのポイントカードや電子マネー決済も上手に利用して、どっしりと重くなっていたお財布も、なんとなくモヤモヤしていた心も、すっきり爽快になりました!
たくさんのポイントカードやクレジットカードの使い分けを手放すことは、お金の流れをスムーズにして、家計管理もラクになると実感しています。
●2:迷ったときに「価格」で決めない
私の中で最も多い買い物失敗パターンは、「安い方を選ぶ」という価値観でした。プチプラだから・安いからと値段重視でものを選ぶと、後悔することがとても多かったのです。家電に関しても、同じような機能なら安いがいいと判断すると、後々使い勝手に不満を感じてしまい、結局買い替えるパターンもありました。
昨年買い替えた加湿器は、元々お手頃価格のハイブリッド式加湿器を使用していましたが、手入れのしやすさや機能を重視したスチーム式に買い替えました。値段は倍以上ですが、掃除の手間をぐんと削減できて大満足。安い価格だけでなく、長い目で見ての価値をどこに決めるかという重要性を、あらためて感じました。
買い物には、予算ももちろん大切です。しかし、機能性や使用頻度など、自分の価値観にぴったりあうものを納得して選べれば、メンテナンスも苦にならず、大切に使うことができます。「安いから」という理由で似ている商品を選ぶことはやめました。
●買い物の基準や価値観は、自分でしっかり決める
財布の中を整理して、ポイントを貯めることにこだわりすぎず、お金の流れをスムーズにする。そして、価格重視でえらぶ購入時の「おトク感」よりも、お手入れがラク、デザインが好きなど、毎日気持ちよく使える「満足感」を大切にする。自分の価値観でしっかりと決めることで、お買い物の失敗は確実に減らせると感じています。
まずはお財布のレシートやポイントカードの整理から、試してみてくださいね。