キッチンの使いやすさは、住まい選びの際にとくに気をつけてチェックしたい項目です。とはいえ、賃貸や建売住宅の場合は、すべてが希望どおりになるとは限りません。7年前に小さな建売住宅を購入して、夫と2人で暮らす日刊住まいライターも、やはり気になる点が…。この先、家を建てたり、リフォームしたりする機会があるなら、「ココに気をつけたい」と思うことを語ります。

キッチンのコンセントが少なすぎる

●そもそもコンセントが1つしかない…

7年前に建売住宅を購入した筆者。キッチンにはいくつか不満があります。そのひとつが、コンセントに関して。冷蔵庫用の電源を除けば、なんとわが家のキッチンには、コンセントが1つしかないのです。

調理家電を毎日使うお宅は多いと思いますが、わが家も同様。とくに、オーブン、トースター、ホームベーカリーに関しては、使用頻度が高いです(ちなみに、炊飯器は捨てました)。コンセントがひとつでは、当然、コードのつなぎっぱなしはできません。使う家電が変わるたびに、コンセントを刺したり、抜いたりするのは結構面倒。

複数の調理家電を使う場合は、差し込み口が複数ある延長コードを使う必要もあります。せめて、コンセントがもう1つあったらよかったのですが…。

 

●調理台にコンセントがないのは不便

ブレンダーやミキサーなどは、調理台の上で使えた方が作業効率が上がります。調理台にコンセントがない、そのうえ、キッチンのコンセントはたいていふさがっているわが家。ミキサーを使う際は、なんとリビングまで持ち出して使うことに…。

調理台までコードをはわせて、無理やり電源をとる方法もあるのでしょう。ただこれでは、見栄えが悪くて、料理のモチベーションが下がってしまいます。なので、調理家電を使う際の面倒は割り切って受け入れ、むしろカウンターは広々使うことにしています。

とはいえもちろん、この先引っ越しやリフォームのチャンスがあれば、調理台にコンセントは必ずつけたいです。

 

キッチンの通路が狭すぎて、冷蔵庫の配置がおかしい

わが家の冷蔵庫の向きは、ちょっとおかしなことに。本来の向きから90度回転しているので、冷蔵庫の前に立ったときに扉とは正対しません。

冷蔵庫を購入する際は、家の販売業者の担当にもサイズについて確認をとりました。収まることは収まりました。しかし、正面を向けて設置すると、冷蔵庫の扉が、わが家の狭いキッチンの通路をふさいでしまって作業効率が悪くなることが判明。

キッチンの通路幅にもう少し余裕があれば、こんなトラブルもなかったでしょう。冷蔵庫を購入する際は、サイズのみならず、扉の開く方向や動線の状況まで検討すべきでした。

 

標準仕様のままだと収納が不十分

コンパクトなキッチンで、収納スペースも不十分。標準の仕様のまま使うと、どうしても使い勝手が悪いので、置き家具を設置することに。

とはいえ、圧迫感を出したくないので、あえて背の低い小さめの食器棚を置いています。ちなみに、筆者は食器は厳選して、少なく所有することに。

また、買い置きの食材や掃除用品などの置き場としては、食器棚と同じくらいの高さの無印良品の収納ケースを活用。キッチンツールもここに保管しています。

 

さらに、石こうボードにつけられる棚をDIYで取りつけました。雑貨や炊飯用の鍋を収納しています。

ガスコンロは掃除が面倒!IHにすればよかった

じつは、家選びのときはガスにこだわっていました。ですから購入した建売住宅はガスでよかったと思っていました。

しかし、しばらく住んでみると掃除がラクなIHがいいなと思うように。こまめに掃除をしてもどうしても汚れが蓄積されてしまうので、ゆくゆくはフラットなIHコンロにリフォームする予定です。

 

不便と感じたことや不満は、将来の家づくりに役立てる

建売住宅では、キッチンに限らず、どうしても不満な場所があるものです。とはいえ、すぐに引っ越しやリフォームをするわけにもいきません。わが家の場合は、先のDIYの例のように不満をうまくカバーすることで、快適に暮らせるように工夫をしています。

また、不便と感じたことや不満は、「将来のリフォームや次の住まいづくりに役立つ」と思うことに。試行錯誤を重ねて、いつかは理想的なキッチンを手に入れたいですね。