日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。 イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。草食系の夫とのセックスレスに悩んだ末、人工授精で妊娠したオヨネさん。今回は、すわ陣痛!? というときに非道な夫のお話です。

もしかして陣痛!?そのとき夫は…<オヨネの妊活いばら道20>

なんとか人工授精で妊娠し、ついにマタニティーライフも終盤。臨月に入る頃、前駆陣痛が増えてきました。

里帰り出産の予定でしたが、ギリギリまで二人の新居に住んでいたので、念のため入院の荷物もバッチリにして枕元に。
メガネ(夫)にも「多分こういう流れだよ…」と二人でわからないなりに産院で聞いたことや周りのママたちの情報を共有…していたと思っていたのですが…。

不定期におなかがキューッと張るものの、いつの間にか張らなくなったりの繰り返し。
初めてのお産でどれが陣痛でどれが前駆陣痛かわからないまま、毎回「お産? もう? こんなに早く来る?」と心配。
ドキドキと胎動で寝れない日が続き、寝不足も手伝ってか私の脳内は毎日不安だらけ。

 

●もしかして陣痛かも?そのとき夫は…

その日もまたおなかがキューっと張ってるなと思い、陣痛アプリで痛みと痛みの感覚を測ってみました。
すると少しずつ感覚が短くなっていき、もしかして陣痛かも? と焦り始めました。
急いでお風呂上がりのメガネ(夫)に報告。

「定期的にお腹張ってる気がする」

予定日まであと1か月弱ありましたが、万が一を考えて、「もし陣痛になったらすぐクルマを出せるように…」とお願いしてた矢先…まさかの驚きの光景が目に入ったのです。

●夫の所業に目が点!そりゃもう華麗に自然にプシっと

なんとあろうことかメガネ(夫)は冷蔵庫からおもむろにビールを取り出し、流れるような動作であけて口元へ。

おーーーーい、ビール摂取すな。

私が必死に「もしかして早く産まれるかもしれない。陣痛が始まるかもよ…」と訴えているのに!
すぐに産院に行かないといけないかもしれないのに!
まさか私が一人言をぶつくさ言っていると思っていたのか?

ふっつ〜〜〜〜〜にプシっとノンアルコールでもなんでもないビールをあけていました。
ええそりゃもう華麗に自然にプシっと。

華麗に自然すぎて、あ、あれ〜〜この人…ん? え? あ、なにしてるの? と目が点になりました。

 

●普段どおりゲーム三昧の夫。「あぁ、マジでこいつ終わってるな…」

その後もメガネ(夫)は自室でPCゲームをいつもどおり嗜む日常。
臨月だからいつなにがあってもおかしくないとアレほど言ったのに…。
「あぁ、マジでこいつ終わってるな…」と布団の中で痛感。

初めてのお産への不安と夫への不安。
二人で本当に子育てをやっていけるんだろうかという不安だらけの夜を過ごすことになりました。