<日本女子オープンゴルフ選手権 最終予選 最終日◇30日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6615ヤード・パー72>
9月29日から10月2日に千葉県にある紫カントリークラブ すみれコースで行われる本戦出場権をかけ行われた最終予選では、4人の選手がトータル8アンダーでトップ通過を果たした。そのうちの1人が、今季24試合中20試合が予選落ちと不振にあえぐ、黄金世代の新垣比菜だ。
「今年一番よかったです」。2日間のラウンドを振り返った新垣は、「きょうみたいなゴルフが本戦でもできたら」と大舞台での目標について語った。持ち味ともいえるアイアンショットが冴え、チャンスを量産。初日に3アンダーをマークすると、この日もその勢いを維持した。そして最終9番で3メートルのバーディパットを沈め、首位に追いついた。
新型コロナウイルスの影響で2020年と21年シーズンが統合された昨季に、シードを喪失。QTランク19位で開幕した今季もまだまだ本調子とはいえない。それは生命線ともいえるショット不振が響くもの。ここにも6試合連続予選落ちという状態で臨んだが、「落ちてもいいや」という“開き直り”がいい具合に肩の力を抜く要因になった。
「QTまでに調子をあげたい」と本人は話すが、後半戦での巻き返しにも期待が湧く好プレーを2日間続けることができた。「本番は難しいセッティングになるけど、調子をあげていきたいです」。おっとりとした口調は変わらないが、これをきっかけに上昇気流に乗りたいところだ。以下、その他のトップ通過者の声。
■双子の妹・千怜の2連勝に刺激を受ける岩井明愛
「千怜は(ツアー)優勝でチケットを獲っていたので、自分もついていけるように臨みました。通れてよかったです。(日本女子オープンは)最高峰の舞台だし、そこで優勝できたら最高。ただ今年の一番の目標はシード獲得なので、そこに向けても大きな大会になる。(姉妹)2人で最終日最終組を回るのが夢なので、これから実現していきたいです」
■初日からの首位を守りきった上野菜々子
「ニトリ(レディス)から6日連続のラウンドで疲れました(笑)。ただきょうは貯金もあったので楽にプレーができました。アマチュア時代は予選で落ちたり、日本女子オープンにはいい思い出がなかったですが、今年はタイトなスケジュールで試合勘を維持して臨めてそれがよかったのかもしれないです。何位でもいいから予選通過を、としか考えてなかったのでトップはびっくり。(紫CCは)スコアがでるイメージはないので、耐えながらプレーしていきたいです」
■最終日に「67」をマークして首位に並んだ石井理緒
「練習ラウンドもできず、まずは距離の長さに驚きました。ただグリーンは軟らかかったので、ピンをしっかり狙えた。日本女子オープンもアマチュア選手もたくさん出場する、まさに日本一の大会だと思っています。調子も引き続きいい状態なので、本番もしっかりとピンを狙っていきたいです」
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