2021-22年シーズンの最終戦、「ツアー選手権」の最終日の最中、「LIVゴルフ」入りが噂されていたキャメロン・トリンガーリ(米国)が自身のツイッターでLIVゴルフ参戦を正式発表した。
“親愛なる友人たちへ”と始まるトリンガーリの文面は、「信頼できる人たちと相談し、熟慮のすえに来年はPGAツアーのメンバーシップを更新せずにLIVゴルフへ参戦を決めた」と綴られた。
35歳のトリンガーリはジョージア工科大の出身。2009年にプロ転向しQTを経てPGAツアーに参戦。しかしながら未だツアー勝利はなし。世界ランキング53位(8月21日現在)で「ツアー未勝利のもっともランクの高い選手」と呼ばれてきた。PGAツアーで戦った13年間で得た賞金は約1731万ドルで日本円にしておよそ24億円近くに上る。
「この移籍で自分が大好きなゴルフですばらしいゲームが続けていけること、そして家族や周囲の人々との時間という“ハーモニー”にとても喜んでいる」とトリンガーリ。その上で「PGAツアーがこれまで作りだしてきたゴルフの舞台、そこで夢を叶えてプレーができたことに心から感謝している」とした。
またこれまでともにツアーを戦ってきた仲間にも「一緒に戦えたことは本当に特別なこと、とても光栄に思っている」とメッセージを送り、メディアにも「これまで僕のプレーを伝えてくれたことに大変感謝している」とコメントした。
「笑ったり、泣いたり、喜んだり。PGAツアーでのアドベンチャーは生涯、感謝をし続ける」と締めくくった。
今季はプレーオフ初戦の「フェデックス・セントジュード選手権」に出場し2戦目の「BMW選手権」で63位に終わり最終戦には進めず。フェデックスカップは48位で獲得賞金は305万519ドル(約4億2000万円)。昨年10月に日本で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」では惜しくも敗れたが、松山と優勝争いを演じ日本のファンにも知られるようになった。
このほかにも、最終戦を終えた時点で6〜7人のPGAツアー選手がLIVゴルフへ移籍すると予想されており、トリンガーリはその一人として名前が上がっていた。(文・武川玲子=米国在住)

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