今季、己を証明しなければいけない9人のスター

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欧州主要リーグの2022-23シーズンが開幕を迎えた。

ここでは、『BBC』による「今季、自分を証明しなければいけない選手たち」を見てみよう(7月の記事なので、そこから状況に変化あった選手もいる)。

ポール・ポグバ(ユヴェントス)

この夏にマンチェスター・ユナイテッドを去った彼は、「彼ら(ユナイテッド)が過ちを犯した」ことを見せつけたいと言い放った。

ユヴェントスにフリーで再加入した彼は2018年のW杯で優勝を果たしたが、ユナイテッドでの6年で獲得したタイトルはELとカラバオカップのみ。最後の3シーズンで生み出したゴールはわずか8点に留まった。

(プレシーズンマッチで半月板を損傷。手術による長期離脱は回避したものの、復帰は9月中旬以降になる見込み)

デル・アリ(エヴァートン)

この4年で彼の評判は急落した。

10代から20代前半だったトッテナムでの最初の3シーズンでは中盤から46ゴールを奪取。だが、その勢いは止まり、むしろ後退してしまったように見えた。

その後は3年半で21ゴールしか決めることができず、今年1月にエヴァートンに0円で放出された。ただ、その移籍はあまりいい影響を与えず、11試合で0ゴールに終わり、先発起用も1試合だけだった。

エヴァートンは降格を回避したことでプレッシャーから解放されたが、26歳になったデル・アリはフランク・ランパード監督のもとでより良い結果を出せるだろうか。

この元イングランド代表の今後がどうなるのかは誰にも分からない(ベシクタシュへの移籍話が浮上中)。

ドニー・ファンデベーク(マンチェスター・ユナイテッド)

彼にとって、エリック・テンハフ監督のユナイテッド行きほどいいタイミングの監督就任はないだろう。

ファンデベークはテンハフ監督が率いたアヤックスで110試合に出場し、32ゴールと活躍した。

だが、スールシャール監督のユナイテッドに移籍すると1年半でリーグ戦先発はわずか4試合に留まり、エヴァートンへ失意のローン移籍するはめになった。

ユナイテッド退団が予想されていたが、テンハフ監督のもとで、チームの重要な一員になり、スールシャールが間違いだったと証明する大きなチャンスを得ることになった。

ビリー・ギルモア(チェルシー)

ローン移籍は若手選手のキャリアアップに役立つもののはずだが、彼の場合は評価を落とすことになってしまったようだ。

弱冠10代にしてチェルシーで22試合に出場した後、ノリッジへローン移籍。レギュラーとしてプレーすることで成長につながると期待されていた。

だが、リーグ戦の6割にしか出場できず、得点はゼロ。チームも無抵抗で2部に降格してしまった。

今季チェルシーに留まるにせよ、他のチームで運試しをするにせよ、彼にとって非常に大きなシーズンになる。

ロメル・ルカク(インテル)

チェルシーでの2度目の在籍は失望に終わった。

インテルから9750万ポンド(158億円)で加入した時にはチェルシーに足りない最後のピースを埋める存在になると期待されていた。

だが、彼がスタンフォード・ブリッジで不満だったのは明白だった。15ゴールを決めたものの、チェルシーは彼の強みを発揮できないプレースタイルをしており、チームから外される時期もあった。

インテルに復帰したルカクは、トーマス・トゥヘル監督に、もし自分を中心としたチームを作りをしていれば、手に入れられたであろうものを見せつけようとしている。

マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)

彼はユナイテッドで大活躍するシーズンを送り、ピッチ外での活動がサッカー面を邪魔していると主張する人間たちが間違いだと証明したいはずだ。

2020年には夏休み中にも学校給食を無償提供するように政府に呼びかけて注目を集めた。また、若者たちを鼓舞するために書いた本が英国の年間書籍賞を受賞。

だが、昨季は1月以降は無得点とシーズン5ゴールに終わり、イングランド代表からも落選してしまった。今年末のカタールW杯メンバーに選ばれるためには、力強いシーズンスタートを切る必要がある。

ディーン・ヘンダーソン(ノッティンガム・フォレスト)

彼もイングランド代表のW杯メンバーに選ばれるために、今後3か月が重要になる選手だ。

2020-21シーズン終了後にはユナイテッドでダビド・デヘアに代わる正GKになると見られていた。EURO2020の代表メンバーにも選ばれたが、怪我のために離脱を余儀なくされた。

シェフィールド・ユナイテッドなどへのローンではシーズンをフルにプレーしたが、昨季はユナイテッドでリーグ戦出場なしに終わった。

アレクサンダル・ミトロヴィッチ(フラム)

2部では最強なのに、プレミアでは物足りない?

昨季、ミトロヴィッチとフラムは5年で3度目となるプレミア昇格を果たした。

2018-19シーズンの彼はプレミアで11ゴールを決めたが、2020-21シーズンはわずか3ゴール。だが、昨季は2部で44試合43ゴールを量産し、最高のシーズンを送った。

今季こそトップリーグで爆発するだろうか。

ジェシー・リンガード(ノッティンガム・フォレスト)

彼はユナイテッドが自分にもっとチャンスを与えるべきだったと是が非でも証明したがっているはずだ。

そのキャリアは2021年1月にウェストハムにローン移籍するまで頓挫寸前に思えた。だが、ハマーズでは16試合で9ゴールを叩き出し、2021年4月のプレミア月間MVPも受賞するなど活躍。

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昨夏には自信満々でユナイテッドに復帰すると、9月には途中出場から2ゴールを決めた。だが、その後の先発出場は全コンペティションでわずか4試合。

ユナイテッドは1月にトッテナムやニューカッスル、ウェストハムなどに彼を売却することはしなかったものの、まともな起用はされなかった。