40代「本当に必要な服」がわかるクローゼット整理。コツは4つの分類
「洋服はたくさんあるのに、着る服に迷ってしまう」という悩みは、クローゼットにどんな服があるのか把握していないことが原因かもしれません。「クローゼットの見直しをすることで、必要なもの、好きなもの、自分を素敵に見せてくれるものが自然と残っていくはずです。年齢を重ねても前向きにおしゃれを楽しむために、クローゼットをアップデートしましょう」と話すのは、ライフオーガナイザーの高田舞子さん。ここでは、高田さんにクローゼット整理のコツを教えてもらいました。
おしゃれに悩む40代。クローゼット整理は全部出しがポイント
着る服がないと悩む人の多くが、十分な数の洋服を持っています。クローゼットには服がいっぱいつまっているのに、毎日頭を抱えるのはなぜでしょう?
おしゃれに悩むときこそ必要な、クローゼット整理の方法をご紹介します。
●クローゼットの中身を全部出す
クローゼットにどれだけの服が収まっているのか? どんな服を持っているのか? 毎日立つ場所なのに案外知らない人が多いです。自分がどんなアイテムを保有しているかわからずに、おしゃれを目指すのは難しい話。
服選びにストレスを抱える人こそやってほしい作業、それはクローゼットの「全部出し」。
時間もかかり大変な面もありますが、体を動かして作業をすると頭で考えるだけでは下せない判断もつくようになり、最終的にすっきり片づきます。
●出しながら分ける
服を出すときのポイントは、同時に分けること。「分ける」作業は、片づけにおいてとても重要です。
このとき「捨てる・捨てない」で分けようとしがちですが、この方法はおすすめしません。なぜなら、捨てる理由を見つけるのは簡単でないからです。
人は、お金を出して手に入れたものには、高い価値を感じる傾向があります。捨てるかどうか決めようとすると「まだ着られる・高かった・やせたら着るかもしれない」など捨てない理由を並べてしまい、判断に時間がかかります。それでは脳も疲れてしまいますね。
このときのポイントは、意識を「捨てるもの」ではなく「大事なもの」にシフトすること。これだけで、断然判断しやすくなります。
●選択肢を3〜4つ用意する
意識を「大事か・大事でないか」にシフトしても、2択は疲れます。誰にでも中間のグレーな存在はありますから、白か黒かではなく、選択肢を増やしてみましょう。
たとえば、
(1) 好きだし着ている(お気に入り)
(2) 好きだけど着ていない(宝物、思い出の服)
(3) 好きではないが着ている(便利、部屋着)
(4) 好きではないし着ていない(不要、手放しのサイン)
と4つに分けてはどうでしょうか?
この選択肢だと、事実として分けることができます。最初は時間がかかっても、やっていくうちに慣れて早く判断できるようになります。
感情で分けることが難しければ、着る頻度、春夏秋冬など季節、通勤用・プライベート用などのTPO、といった基準で分けるのもあり。
●全部出しするとわかる
このように全部出していくことで、「同じようなアイテムは量を減らそう」「これは卒業でいい」など、脳の整理も進むから不思議。
全容、全量を知ることで「手放してもいいかも」という気持ちが芽生えますので、全部出しはおすすめです。
●クローゼットに服を戻していく
手放しアイテムは除け、残すと決めた服をクローゼットに戻していきます。
・グラデーション別
色別に並べることで、どの色をどれだけ持っているか? がわかりますし、選びやすくなります。
・カテゴリ別
ボトムスとトップス、アウターなどカテゴリ別に分けます。TPOで、オフィス用・プライベート用に分けるのも◎。その中で色別にすると、なお選びやすくなります。
・数を決める
数を決めたほうが管理しやすくなる人も(わたしは数値管理は苦手です…)。元に戻すときにハンガーの数を決めてしまうのもひとつの方法。
新しく買いたす際は、なにを手放すか? を決めてからにすると、服が増えず管理もしやすくなります。
●クローゼットは自分を表す場所
年齢を重ねるごとにファッションへの感じ方や捉え方は変わります。「40代なんだし、いまさら」とあきらめず、むしろポジティブな50代60代を過ごすためには、クローゼットのアップデートは必要不可欠。
クローゼットの見直しを繰り返すことで、必要なもの、好きなもの、自分を素敵に見せてくれるものが自然と残っていくはずです。
わたしたちは毎日なにかしらの衣服を身にまといます。着る服は個性の表現でもあります。ということは、クローゼットは自分を表す場所。ファッションを楽しむために、クローゼットを育てる意識も大切だと気づきますね。