40代、シースルートップスの下着はどうすればいい?大人インナー選び
人気スタイリストの山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前?」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい?」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある!」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。
流行アイテムを手に入れたけど、なんだかしっくりこない!?
お盆が過ぎてもまだまだ暑いのが日本の夏。厳しい季節を楽しく乗りきるには、トレンドのおしゃれを取り入れてテンションを上げるのも一案です。ただ、「流行アイテムを買ってはみたものの、上手に使いこなせない!」というお悩みをいただくことも、じつはけっこう多いのです。そこで今回は「流行アイテムの上手な取り入れ方」についてお話していきます。
●流行アイテムを取り入れたのに、おしゃれに見えない!
まさにこういうことってありますよね! おしゃれのつもりで着てみたものの、今ひとつ決まらない…なんだか出かけられない…。それは合わせるアイテムや、着こなしが違うからかも? 今回は、この夏流行している「シースルートップス」「クロシェニット」「ベスト」を40代が取り入れるコツや注意点についてお話していきます。
落ち着きや上品さを意識すれば40代もトレンド服を楽しめる
ポイント(1) シースルートップスはインナーを同系色でシンプルに!
この夏人気の「シースルートップス」。40代はいかに上品に着るかがテーマになると思います。
それにはまず、同系色のインナーを選ぶこと。シースルーインナーは文字通り透け感が魅力ですが、淡い色のシースルートップスに、うっかり「白キャミソール」などを着てしまうと、思った以上に目立ってしまうのです。トップスよりインナーに目がいってしまうようでは、ちょっと気まずいですよね…。
そんな場合は、「トップスと同系色のインナー」を選ぶのが正解! ピンク系にはピンク系、ブルー系にはブルー系、薄いベージュのブラウスには茶系のインナーなど、同系色で濃淡をつけると、透けても品がよく、きれいに見せられます。今はプチプラでもさまざまなカラーのインナーがありますので、ぜひセットで揃えておくといいと思います。また、インナーの形も大切!「レースつきキャミソール」のようなアイテムは確かにかわいらしいのですが、どうしても「下着感」が強く出てしまうので、なるべくシンプルなものを選ぶと、さらっとおしゃれに見せられます。
ポイント(2) クロシェニットはマルチカラーを避けて単色を! ボトムで取り入れよう
手仕事のような温もりやレトロな雰囲気が可愛い「クロシェ編みのアイテム」。40代が着こなすには、「かわいい」より、「カッコいい」を意識すると、ちょうどいい塩梅に落ち着きます。まずは色! マルチカラーは華やかでかわいいですが、一歩間違えるとほっこりし過ぎたり、おばあちゃんぽい雰囲気に…。単色か、せいぜい2色使いくらいの色数の少ないものがおすすめです。
さらに、ボリュームのあるクロシェ編みはトップスよりボトムで取り入れた方がすっきり着こなせます。おすすめなのは、ベージュ系のワントーンの着こなし。無地のTシャツやカットソーにクロシェ編みのロングスカートを合わせたシンプルな着こなしなら、ぐんと洗練されて見えます。
ポイント(3) ベストはエレガントに見えるロング丈のものが使える!
今年は短いものから長いものまで「ベスト」が人気ですね。シャープかつきちんと見えますし、Tシャツ×ボトムのワンツーコーデにプラスするだけでいいなど着こなしも簡単。40代に特におすすめなのは、おしりまで隠れるロング丈ベスト! ロングベストは縦のラインを強調してくれるので、すらりと見せられる効果もあります。手持ちのロングスカートやパンツに合わせてもバランスよく着こなせ、新鮮な印象を与えられます。
●流行をうまく取り入れて、夏を乗りきって!
左は、シースルートップスを同系色インナーで着ている例です。シースルーアイテムにはそれだけでセクシーさがあるので、デザインはあまり甘かったり、女っぽかったりしない、Tシャツ型などニュートラルなものを選ぶと清潔感のある着こなしに。
中央は、クロシェ編みスカートをシンプルに着こなしている例。こちらも、スカート自体に甘さがあるので、あまり盛らずにシンプルに着ることで、40代にふさわしい落ち着きや上品さをキープできます。
右はロング丈ベストの着こなし。中にボリュームのあるロングスカートを合わせる場合は、ウエスト位置がチラリと見えるようにインナーをウエストインして着ると、重心が下がらずバランスよく見せられます。
●トレンドを取り入れて毎日新鮮な気分に!
私がシースルートップスを取り入れたコーディネートがこちらです。シースルーは軽く涼しげに見えるので、「黒」を取り入れるのもおすすめ。ただし、「レース」があると他の色よりさらに「夜っぽい」雰囲気になってしまうので、こちらもなるべくシンプルで、プレーンなデザインのものを選んでいます。トレンドものは、しゃかりきに取り入れる必要はありませんが、少し意識すると、毎日のおしゃれにも張り合いが出ていいものです。まだまだ暑さの続く今の時期、流行アイテムでリフレッシュするのもいいと思います。それではまた来月お会いしましょう。