素敵なショートヘアの女性に憧れて、チャレンジしてみたけれど、部活少年のようになってしまった…という経験はありませんか?「大人の素敵なショートヘアをつくるには、美容院でのオーダー時にポイントがあります!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。今回は、アラフィフの読者をモデルに、素敵なショートヘアになるオーダー方法を教えてもらいました。

大人の女性を魅力的に見せてくれるショートヘアのつくり方

さとゆみ:大人女性に人気のショートヘアですが、ちょっとした違いで、色っぽく素敵に見えたり、少年やおじさんのようになってしまったりしますよね。

八木ちゃん:たしかに、ショートヘアは、切り方ひとつでずいぶん印象が変わる髪型です。あまり短すぎると、こざっぱりしすぎてボーイッシュに見えたりすることもありますよね。

さとゆみ:今日は、ショートヘアをもっと上品に、色っぽく見せたいという人のために、4つのポイントを解説していきたいと思います。

●1、レイヤーを控え、表面の髪の長さを長めに残す

八木ちゃん:まず、ボーイッシュなのか、フェミニンなのか、その分かれ道になるのが、表面の髪の長さです。美容師用語では「レイヤーを入れる(段を入れる)」と言いますが、レイヤー(段)をたくさん入れれば入れるほど、カジュアルでボーイッシュな印象になります。逆に、レイヤーを控えめにして表面の毛を長く残しておくと、表面にまとまりが出て、ツヤが出やすくなります。

さとゆみ:では、フェミニンな雰囲気にしたい場合は、レイヤーを控えめにして、表面の髪を長く残せばいいのですね。

八木ちゃん:はい。専門用語では、グラデーションカットと言います。担当の美容師さんには「表面の毛は長めに残したいです。ツヤを出したいです」と言えば、伝わります。

さとゆみ:たしかに、同じショートヘアでも、上品さが増しますね。

●2、後頭部をふんわりして丸みをつくる

八木ちゃん:また、後頭部にふんわり丸みがあると、上品で知的な雰囲気に見えます。

さとゆみ:たしかに、後頭部の丸みって、知性を感じさせますよね。絶壁の人でも、カットで実現できる?

八木ちゃん:カットである程度丸みや高さをつくることはできるのですが、部分パーマをかける方法もおすすめですよ。
髪がぺたんとなりやすい人は、後頭部だけに何本かロッドを巻いてパーマをかけるだけで、ボリュームや高さが出やすくなります。

●3、襟足の毛は長めにして首に沿わせる

さとゆみ:そして、ショートヘアがフェミニンに見えるかどうかって、襟足のカットの仕方がポイントですよね。

八木ちゃん:その通りです。襟足が刈り上がっていたりすると、スポーティな印象になりますので、上品さや色っぽさを求めるのであれば、襟足の毛は長めに残して首に沿わせるといいですよ。襟足の毛が首筋にきゅっと沿って引き締まった髪型は、メリハリもついて、頭の形もよく見えます。

さとゆみ:ショートヘアは、横顔や後ろ姿も大事なので、オーダーする時に、ヘアカタログのサイドやバックの写真も参考にしながら相談するといいですね。

●4、前髪は斜めに流す

八木ちゃん:最後に、前髪です。前髪は好みによると思うのですが、センター分けなどよりも、斜めに流したほうが、曲線が出てやわらかい印象になります。7:3分けや、8:2分けなどにすると、フェミニン度が増します。

さとゆみ:表面の長さ、後頭部のふくらみ、首筋に沿う襟足、そして斜め前髪と、4つのポイントを教えてもらいました。

八木ちゃん:ショートヘアは、大人の女性の魅力を存分に引き出してくれる髪型です。ぜひ、理想のショートを手に入れてくださいね。