キッチンの収納量を増やしてくれるつり戸棚。しかし、高い場所になると使いにくく、死蔵品を生み出すデメリットも。加えて、見た目の印象も重くなりがちです。7年前に注文住宅を建てた日刊住まいライターは、プランに入っていたつり戸棚をあえてやめることに。代わりに、壁に窓を設置したり、パントリーをつくったりすることで、気持ちよくて使いやすいキッチンを手に入れました。詳細をレポート。

キッチンのつり戸棚をなくし殺風景な壁に窓を!

筆者は7年前に注文住宅を建てました。メーカーのショールームでキッチンを選んでいるとき、プランナーさんから「既存のシステムキッチンにはつり戸棚があるが、なくすことも可能」という話が。

本来、画像で示した部分につり戸棚を設置することもできました。しかし、もともとキッチン用品を最小限にして暮らしていましたし、完成後のキッチン収納をイメージしても、不要と判断。思いきってなくすことにしました。

 

つり戸棚の代わりに、自然光を採り入れるための窓を設置。殺風景だった壁に窓をつけたことで、明るい空間になりました。

 

キッチンで使うものは収納スペースに合わせる!

新居へ引っ越す以前は、夫婦ふたりで2LDKのマンション暮らし。収納は今ほどありませんでしたが、収納スペースに収まる必要最低限のもので十分生活できていました。家を建てたあとも、このスタイルは変えず、キッチンで使うものは、収納スペースに収まる量にしています。

ですから、夫婦と息子2人(3歳・2歳)の4人暮らす今も、食器は写真の食器棚で十分収まっています。まだまだスペースには余力があるほど。

使用頻度の少ないホットプレートや電気鍋は、食器棚上部に収納。よく使うフライパンやおたまなどは、取り出しやすいキッチンカウンター下の収納に収めています。

キッチンがすっきりするようパントリーを設置

キッチンにある冷蔵庫の奥は、脱衣場になっています。この場所にパントリーをつくりました。ですから多少ものが増えても、パントリーに収納することも可能です。

 

脱衣所の中にあるので、食品庫としてだけでなく、お風呂で使うシャンプーや洗剤の収納場所にもなっています。

位置的にキッチンとの距離が近いため、必要なものをすぐに取り出せるうえに、1か所にまとめて収納できるので便利です。

 

つり戸棚を窓にしたことで、明るいLDKも実現!

つり戸棚をやめて窓にしたことで、キッチンだけでなくLDK全体が明るくなりました。

 

昼間のキッチンとダイニングの様子です。自然光だけで明るく、ライトをつける必要がないのでちょっとした電気代節約にも。

窓ではなく見せる収納にするというアイデアもありました。しかし、窓にしたことで開放感のあるすっきりした空間に。採光重視の窓にして正解だったと思っています。