アラフォー世代が「白Tシャツ」をおしゃれに着こなすコツ。ヤセ見えワザも
SNSで人気のファッションイラストレーター・珍田さんと、ライターの野田春香さんがタッグを組んだ連載!「こんなときどんな服を着ればいいかわからない」のあるあるなお悩みに合わせたアイテムやコーディネートを、30〜40代の今を生きる3人の個性豊かな女性の日常とともに紹介していきます。
【今回の主人公は、フェミニンファッションが好きな“サオリ”】
38歳のサオリ。夫・シンジと2歳の娘と3人で埼玉に暮らす。154cm、63kg。東京出身。近所にある小さな会社の事務職で9-17時勤務し、優しくおっとりした性格で周りに流されるタイプ。夫との関係はよくも悪くもない。ミーハーで流行りものは好きだけど、節約は苦手。10代の頃から甘口なフェミニンファッションが好きで、白・ピンク・ベージュ・グレーの服がサオリの基本。どう大人っぽくアップデートさせたらいいのかわからず現在に至る。
白Tシャツはシンプルだからこそ変幻自在!
第10回は「白Tシャツ」の着回しです。夏の必需品といっても過言ではないくらい超便利な白Tシャツ。今回は甘口派のための着回し術をご紹介します。
●カーディガンを肩に巻いてフェミニンさを出しつつ体型カバー
【8/14 日曜日 PM1:00。ミキと電話しながら歩いてる】
ミキ:「今、私、人にやさしくできなくて」
サオリ:「えぇ、ミキがそんなこと言ったら全人類がやさしくないと思うよぉ? 私なんてこの間また会社のお局さんに■※*△!◎”#%>…あ。またあたしミキの話取っちゃった、ごめ〜ん」
ミキをランチに誘おうと電話したら元気がない声。事情を聞いたら先月マユミと出かけて以来、マユミとうまく話せなくなったらしい。「恋に仕事にキラキラしてるマユミがうらやましいのかもしれない」「自分が不幸せだなんて思ってないけど私はもう二度と恋できないのかなとか思っちゃって」「『子育てに仕事に大変でしょ?』と言われたこともすごく他人事にされた気がしちゃって。でも私のうけとり方の問題で。マユミはそんな人じゃないのに。そういう自分がイヤ」…。
ミキはあたしと違って気遣いができてやさしいけど、たまに気にしすぎて塞ぎ込んじゃうとこ、あるよね。
「そんなに気にしなくてもマユミはそんなことで怒らないんじゃないかなぁ? ミキ今の生活に飽きてるんじゃない? なんか新しいことはじめるのはど〜ぉ? あ、一緒にヨガ教室行かない!? あたし、二の腕が最近ぷるぷるしちゃってやばくて! そうしよ!」
考えとくね、と言われて電話を切った。せっかく夫のシンちゃんも娘もいない休日でミキとのんびり遊ぼうと思ってたのに、ひとりになっちゃった。かわいいスカート履いてきたことだし、気になってたカフェでひとりブランチでもしよおっと!
スカートを主役にしたかったからトップスはシンプルに白T。ブラウスと合わせるよりがんばってる感がないし、涼しげだし、おばさんっぽく見えないのもいい!!
白T一枚だと体型がバレちゃうからカーディガンを肩がけしてカモフラージュ。オシャレさがアップするのもいいよね。モノトーンで揃えればすっきり見えるのもいい感じ。というわけで、今日はおなかいっぱい食べても大丈夫!
●甘い小物でまとめてシンプルな装いもかわいらしく
【8/21 日曜日 PM2:30。夫とデート】
「孫の顔をもっと見せろ」と毎日でも言ってくるくせに、預けたいと言うと嫌味っぽい母親ってなんなの? まぁ、言わせとけばいいよね! シンちゃんと3時間だけのるんるんデート。あたしは今でもシンちゃんに恋してるのになぁ〜。ミキはもう夫のことが恋人じゃなくて家族になっちゃったってことなんだろな。シンちゃんにいまだに恋できてるあたしは、夫婦として幸せなほうなのかも。シンちゃん、これからも仲良くいよーね!
デートとはいえオシャレしていいレストランに行くほどの時間もない。サンドイッチとコーヒーをテイクアウトして、公園ピクニック。シンちゃんが白Tにデニムだったから、私もおそろいにしちゃった!「え……おそろい?」と怪訝な顔をされたけど、うれしいくせに〜〜!
白T×デニムはシンプルに着ると私の年齢では顔がぼんやりするし貧相に見えちゃうから華やかさを出すのが大事! デートの特別感も出るように、カチューシャとバレエシューズでかわいくするのがあたし流。デニムもワイドストレートの裾を折り返して女のコっぽくはくと“オシャレにはいてます”って感じが出るよね。
シンちゃんと2人きりのときは妻であり恋人でいたいし、こういう些細な着こなしとか小物の合わせ方が大事じゃない? …っていう話、あとでインスタに書こ〜っと! あ〜今日のデートも楽しかった!
●今回のキーアイテム:白Tシャツ
夏の必需品。年齢問わず着られるからこそ、年齢に合った着こなしができるとすてき。「プレーンなトップスはなんだか顔が追いつかない」と思いがちなアラフォーでも、華やかなアイテムをお供にすれば大丈夫。カーディガンを肩がけしたり、カラー小物でメリハリをつけたり、小物の女性らしさに頼るなど、主張の強いものと合わせてみて。